堺市美原区で勾配がほとんどない塔屋にカバー工法で雨漏り解決

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施工事例
堺市美原区で勾配がほとんどない塔屋にカバー工法で雨漏り解決

工事のきっかけ

堺市美原区のY様より『階段室の天井から度々雨漏りする』とご相談をいただきました。
屋根の調査を行うと、大屋根に取り付けられている塔屋に勾配がほとんどなく雨が溜まる形状である事が雨漏りの原因と考えられました。
現状の外壁や屋根材を撤去して下地から新設する工事では価格も工期も膨れ上がる為、既存の屋根の上に勾配を付けて新しい下地を設置し、鋼板でカバーする方法をご提案し、工事を行う事になりました。

既存の塔屋は角度の緩い片流れ屋根の形状になっていましたが、カバー工法で片流れ屋根の形状に変更しました。
長年悩まされていた雨漏りも解消され、お客様にも『すごくきれいに仕上げてもらえた』と喜んでいただけました。

屋根は形状によって雨漏りのリスクが異なります。勾配の少ない屋根は雨漏りする可能性も高い為、定期的なメンテナンスを行って雨漏りを予防しましょう。

堺市美原区屋根カバー工事,雨漏り修理,屋根材(金属)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根カバー工事,雨漏り修理,屋根材(金属)

施工期間: 約３日

使用材料: 木下地・構造用合板・ルーフィング・ガルバリウム鋼板・変成シリコンコーキング

工事費用: 約１３万円

塔屋の雨漏り状況と原因

Ｙ様邸の雨漏りは階段室で起こっており、そのちょうど上には塔屋がありました。
雨が降るといつも雨漏りするわけではなく、大雨や強風を伴う雨の日に雨漏りするという事でした。
▶雨漏り修理・雨漏り改修工事は街の屋根やさんへ

Ｙ様邸の塔屋は角度の緩い片流れの形状でしたが、ほとんど傾斜がなく、穴あき補修部や取り合い水切りのコーキングにも隙間ができている状態でした。
今回の雨漏りは塔屋に傾斜がない事で水はけが悪く、コーキングにできた隙間から雨水が入り込んだと考えられます。

塔屋のみカバー工法で屋根の形状を変更します

雨漏りの原因になった塔屋の流れ勾配形状を変更する為に、現状の屋根や外壁を撤去して下地から新設するとなると、工事規模が大きくなって費用も日数もかかってしまいます。
そこで、既存屋根の上から新しい屋根下地を設置して勾配を付けて鋼板でカバーし、水流れ勾配を片流れ屋根に変更する工事を行う事になりました。
▶現在の屋根を新しい屋根で覆う、二重屋根になるのが屋根カバー工法

木下地の設置

まずは既存の屋根の上に木下地を組んでいきます。

屋根の形状を傾斜の付いた片流れ屋根に変えていく為に、下地を組む際には勾配が取れるようにしました。
写真向かって左が高く、向かって右を低くする事で片流れ屋根の下地となり、雨水が左から右へと流れていくようにしました。
▶あなたの屋根はどの形状（シェイプ）

野地板（のじいた）張り

勾配を付けて組んだ木下地の上に、野地板（のじいた）を張りました。

野地板には下地構造合板というJIS規格をクリアした強度の高い合板を使用しました。
向かって左が１３５ｍｍ、右が３０ｍｍの下地高さにして勾配を付ける事で片流れ屋根の形状の下地になりました。
▶台風・雨漏りに弱い!?片流れ屋根の特徴とメンテナンス方法

ルーフィング張り

野地板の上にルーフィング（防水シート）を敷きました。
万が一、雨水が屋根内に侵入した場合も、このルーフィングが最後の砦となり建物内への流入を防ぎます。屋根の防水を担っているのは、実は屋根材ではなくルーフィングとも言えます。
その為、ルーフィングにはできるだけ高性能な商品を使用するのがおススメです。
今回は高い防水性と伸縮性、温度変化にも強いゴムアスファルトルーフィングを使用しました。
▶雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性とお薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

水切り板金の取り付け

屋根材を取り付ける前に、各所水切り板金の取り付けを行います。

水切り板金とは雨水を適切に流す為の建物各所に取り付けられる板金。水切り板金がないと、雨水が部材を伝って内部まで染み込んでしまう。
▶雨漏りをさせないために、雨水を積極的に誘導して排水させる雨仕舞い

水切り板金は工場で成形加工した板金を、板金工と呼ばれる職人が現場のサイズに合わせて細部を曲げ加工しながら取り付けていきます。
細かい技術が必要な為、作業職人さんの熟練度が伺えます。

屋根材の鋼板張り

屋根材であるガルバリウム製の縦ひら鋼板を張り上げます。
小口には専用のパーツを取り付けました。
▶屋根材や外壁材の素材であるガルバリウム鋼板とは?特徴とメリットを徹底解説

最後に各所コーキング

最後に各所にコーキングを打って完了です！

通常のシリコンコーキングは塗料を弾いてしまう為、外壁には今後塗り替え工事を行う事を考慮し、『変成シリコンコーキング』を使用しました。
▶屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

外壁と水切り板金の境目のコーキングです。
外壁に伝ってきた雨水は、コーキングがある事で水切り・屋根鋼板へと流れていきます。

外壁と水切り板金のエンド（端）のコーキングは切れが起きやすい部分である為、入念の充填しました。
細かい作業ですが、水切り板金の裏側にもコーキングを打ち、密着性と防水性を高めています。また、水切り板金を留めるビス頭にもコーキングを打って抜けにくくしておきました。

塔屋のカバー工法が完了しました！

ほとんど勾配がなかった塔屋の屋根を、カバー工法により片流れ屋根の形状に変更しました。
これで大雨の日でも適切に雨水が流れるようになり、雨漏りも改善されました。
お客様にも『綺麗に仕上げていただき、雨漏りも直ってよかった』とお喜びいただけました♪
▶堺市美原区で塔屋からの雨漏れ改修工事を施工致しましたＹ様の声

『勾配が緩い屋根』は風の影響を受けにくくなるものの、雨漏りが滞留しやすい為、雨漏りのリスクが上がったり、屋根表面の錆びや劣化にも繋がります。
▶屋根リフォームの際に注意したい屋根勾配のお話
『うちの屋根は形状を変えられる？』『雨漏りしやすくて困っている』などのお悩みは、お気軽に街の屋根やさん堺店にご相談くださいね。