【堺市北区】固定不足の片棟板金にビス増し打ちを行った施工事例｜補修工事の費用をご紹介

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【堺市北区】固定不足の片棟板金にビス増し打ちを行った施工事例｜補修工事の費用をご紹介

工事のきっかけ

堺市北区のH様より「強風のときに音が鳴るのですが、どこから鳴っているのか分かりません」とご相談をいただきました。
現地調査では屋根材（スレート）に大きな破損は見られませんでしたが、片流れ屋根に設置された片棟板金のビス間隔が最大約90cmと一般的な間隔の約2倍あり、強風の影響を受けやすい状態でした。

今回は音鳴りの原因となっていた片棟板金の下がり部を中心にビスの増し打ち補修をご提案・施工しました。
適正な間隔で固定を強化しています。
あわせて棟板金の釘浮き補修や破風板金の固定補強も行いました。
音鳴りの改善だけでなく、将来的な強風・台風時の飛散リスク低減につながり、お客様にもご安心いただけました。

堺市北区屋根補修工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル),棟板金工事,破風板・軒天補修

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル),棟板金工事,破風板・軒天補修

施工期間: 1日

使用材料: ビス

築年数: 13年

工事費用: 85,000円

強風時にどこかから音が鳴るが、原因がわからないとご相談

築13年の住宅にて強風時に屋根から原因不明の音が鳴るとのご相談を受け、現地調査を行いました。
屋根材（スレート）自体に大きな破損は見られませんでしたが、片流れ屋根に設置された片棟板金のビス間隔が最大約90cmと一般的な間隔より約2倍広く、強風の影響を受けやすい状態であることがわかりました。
隙間から風が入り板金が動くことで音鳴りが発生していたと考えられます。
そこで、今回は今回は片棟板金下がり部へのビス増し打ちをご提案しました。

片棟板金の下がり部（壁側）は固定不足が起きやすい部分です

今回問題が見つかった片棟板金の下がり部（壁側）は、現地調査の際にビスの本数が少ない、または固定が甘い状態で見つかることが比較的多い部分です。

この部分は
●壁際で地上から見えにくい
●施工時に最低限の固定で済まされやすい
●過去の補修や塗装工事の際にビスが抜かれ、そのまま戻されていない
などといった理由から、知らないうちに固定不足になっているケースがあります。
しかし、片棟板金の下がり部は風が巻き込みやすく、隙間から風が入り込みやすい位置でもあります。
そのためビスが少ない状態では強風時に板金がわずかに動き、今回のような音鳴りの原因や将来的な浮き・飛散のリスクにつながることがあります。

【参考記事】
▶堺市中区にてビス間隔が広く、強風で剥がれた棟板金の修理を行った施工事例
▶堺市中区にて片棟板金が落下しかけ、交換工事を行った施工事例

片棟板金｜ビス間隔の間に2箇所ずつ増し打ち

お客様によると「調査後にまた強風が吹いたのですが、やはり大きな音が響いていました」とのことでした。
音鳴りの原因となっている片棟板金にビスの増し打ちを行います。

増し打ちとは既存の固定箇所の間に新たにビスを追加し、板金をよりしっかり固定する補修方法です。

本来、棟板金のビス間隔は強風対策のため45.5cm以内が望ましいとされています。
そのため、既存のビスとビスの間に2箇所ずつ新たにビスを増し打ちし、固定間隔を適正な状態に調整しました。

2箇所ビスを増し打ちしたことで、固定間隔は45.5cmよりも狭くなりました。
棟板金が風を受けた際の動きが抑えられ、強風時のバタつきや音鳴りの軽減だけでなく、台風などの強い風に対する耐風性も向上します。

棟板金の釘浮きも確認｜ビスで横留め補強

屋根全体を確認すると、棟板金の一部で釘が浮いている箇所が見つかりました。
釘が浮いたままの状態では
■釘穴から雨水が入りやすくなる
■強風時に板金が動く
■音鳴りや飛散の原因になる
といったリスクがあります。
▶棟板金の交換・修理ガイド｜浮きや飛散の修理事例・費用も豊富に紹介

浮いている釘をハンマーで丁寧に打ち戻しました。
さらに、釘と釘の間にビスを増し打ち・既存の釘のすぐ横にもビスを打ち込んでしっかりと固定し、より安定した状態になりました。
▶【保存版】堺市周辺で棟板金修理は街の屋根やさん堺店にお任せください｜棟板金に起こりやすいトラブルや修理事例をご紹介します

破風板金も補強｜固定不足を解消

破風板金（はふばんきん）を固定しているビスも間隔が広い箇所がありました。
長さがあるにもかかわらず、ビスがわずか2点しか打たれていない状態でした。
破風も強風の影響を受けやすい部分のため、固定が弱いと風で振動して音鳴りや将来的な浮き・飛散につながる恐れがあります。

既存のビスの間に増し打ちしました。
長さのある板金全体をバランスよく押さえることで、風を受けた際に板金が動きにくい状態になります。
強風時のバタつきや音鳴りを抑えるとともに、将来的な緩みや飛散のリスクも軽減されます。
▶屋根のプロが教える！破風板・鼻隠し・ケラバの役割と修理・補修方法

工事が完了しました

すべての補修作業が完了し、お客様には各所の施工内容と目的をご説明しました。
まずは年末までこの状態で様子を見ていただき、もし再度強風時に音が鳴るようであれば、改めて詳しい調査を行うというご案内をしました。
「原因が分からないまま不安だったので、ここまで見てもらえて安心しました！」とお声をいただきました。

音鳴りは「今の不具合」だけでなく、将来のトラブルのサインでもあります

屋根から聞こえる音は小さな違和感のようでいて、実は固定不足や劣化のサインであることも少なくありません。
今回のように見た目にわかりにくく、破損や飛散はしていない、それでも強風時に音が出るというケースでも適切な補修を行うことで音鳴りの改善と台風・強風への備えにつながります。
「原因が分からない音で悩んでいる」
「どこに相談すればいいか分からない」
そんな時は、当店までお気軽にご相談ください。
調査・お見積もりは無料で行っております。