池田市にてベランダ防水層の劣化により雨漏り発生｜ウレタン防水工事を施工して雨漏り解消

HOME
施工事例
池田市にてベランダ防水層の劣化により雨漏り発生｜ウレタン防水工事を施工して雨漏り解消

工事のきっかけ

池田市のT様より「6年ほど前から1階軒先に雨漏りが起こっています。業者に見てもらったが原因がわからなくて困っているので、雨漏り箇所を特定して欲しいです。」とお問い合わせをいただきました。

漏水箇所特定のために散水調査を行ったところ、雨漏り箇所の真上にあるベランダ排水口周辺から雨漏りが発生している事がわかりました。
防水層がめくれた部分から雨水が浸入していると見られ、ベランダ床面のウレタン防水工事をご提案しました。

ベランダは雨水や紫外線にさらされているため劣化しやすく、雨漏りが起こる原因が多い部分です。
その分雨漏りの原因の特定が難しい場合もあります。
当店では丁寧な調査を行い、最適なメンテナンスのご提案を行っています。
無料点検も承っていますのでお住まいのお悩み事があれば当店までご相談下さい。
▶メールにてお問い合わせ（24時間受付中）
▶雨漏り修理・雨漏り改修工事は街の屋根やさんへ

池田市雨漏り修理,防水工事

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 雨漏り修理,防水工事

施工期間: 5日

使用材料: ウレタン塗料、通気緩衝シート（田島ルーフィング製オルタックシート）、カチオン樹脂、トップコート、脱気筒、排水用ドレン

築年数: 49年

工事費用: 297,000円

1階軒先から雨漏り

雨漏りが起こっている軒先の上部はベランダになっています。
雨漏り原因を特定するため『散水調査』を行う事にしました。

まずは周りに水が広がらない様に、排水口に直接水をかけてみました。
この時は軒先から水が漏れてくる事はありませんでしたが、排水口（ドレン）は雨漏りの原因になりやすい箇所です。
排水口にゴミが溜まる事で詰まりが起こると雨水が適切に排水されず、水が溜まった状態が続くと雨漏りを引き起こしやすくなります。
▶ベランダ・バルコニーで起こる雨漏りの原因と補修方法を解説

次にベランダ全体から水をかけてみると、1階の軒先から水漏れが発生しました。
上合の上に排水口があり、その周辺から漏れた水がモルタル外壁の中を伝って軒先の隙間から流れ出てきている様です。
外壁の外側に水が伝っている様子はありません。
外壁内部に雨水が入り込んでいるという事は、内部の木下地もダメージを受けている可能性があります。

軒先の木部は侵入した雨水でダメージを受け、腐食していました。
腐食したままの状態だと強風など受けた時に剥がれて破損してしまったり、剥がれた部分に小動物や鳥が住み着いてしまう可能性も有ります。
傷んでしまった軒先や軒天は早めに補修する事をおすすめします。
▶軒天の雨染みと剥がれは見逃し厳禁! 雨漏りや鳥獣被害に繋がります

漏水の原因

排水口の上に柱があり、その後ろに防水層のめくれがありました。
柱が邪魔になってしっかりと目視を行う事ができませんが、このめくれ辺りに雨水が侵入していると思われます。

防水層は全体的に劣化しており窓サッシの下に隙間があり、ひび割れも発生しています。
この様な劣化部分からも外壁を伝った雨水が入り込む可能性があります。

エアコン室外機のドレンホースが劣化し、割れている箇所から漏水していました。
通常は排水溝や排水口に向かって排水していますが、途中で割れるとそこから漏水して壁面や床面を傷ませてしまう場合もあります。
割れた箇所から虫が入り込んだりゴミが詰まってしまう可能性もあるため、破損したドレンホースは交換を行いましょう。

工事のご提案

1階軒先の雨漏り原因はベランダ防水の劣化が原因と見られます。
お客様に雨漏りの状況をご説明し、工事のご提案を行いました。

提案内容
・ベランダ床の防水工事
・ベランダ手すり天端の防水補修
・室外機ドレンホースの補修

柱の切断とエアコンのドレンホースの補修をしておきます

ベランダ屋根の柱の足元部分をカットします。
後付けしたベランダ屋根の柱が排水口の真上にあり、防水層のめくれ部分を目視する事もできず邪魔になってしまっていました。
足元部分をカットする事で確実な防水工事を行う事ができ、今後のメンテナンスもしやすくなります。

割れて水漏れが起こっていたエアコン室外機のドレンホースを新しく交換します。
水漏れがなくなり、割れた箇所から虫やゴミが入り込むこともなくなります。
適切に排水できる様になってベランダ床面を漏水で傷ませる事もなくなりました。

ウレタン防水工事を行います

『ウレタン防水』とは建物に雨水を浸入させないために行う防水施工方法の一種で、液状のウレタン樹脂を塗り重ねる事で水を通さない防水層を形成します。
塗料であるため、複雑な形状であっても場所を選ばずに施工できます。
弾力があり柔軟性が高いためひび割れを起こしにくく、雨漏りが起こりにくい施工方法です。
▶ウレタン防水とは？メリット・デメリットとバルコニー・ベランダや陸屋根(屋上)への施工工程

下地処理を行います

まず室外機を浮かせて避けておき、床面を綺麗に清掃します。
付着物の除去もしっかりと行います。
排水口（ドレン）に詰まったゴミなども綺麗に取り除きました。

カチオン樹脂で下地を作って丁寧に塗り上げました。小さなひび割れや凸凹を埋めて平らな下地にします。
適切な工程で防水工事を行っても下地が悪いと長持ちしません。
下地処理を丁寧に行う事で防水層が長持ちします。

カチオンとは

カチオンとはプラス電荷を持つ陽イオンの事で、このプラス電荷を持つカチオンはマイナス電荷を持つ陰イオンであるアニオンと強く引き付け合う特性を持っています。
建築資材の多くがマイナス電荷を持っているためカチオン性の資材を用いる事でより強固に接着する事ができ、安定した下地を形成できます。
カチオン特性を活用する事で高い耐久性に仕上げる事ができます。

通気緩衝シートと脱気筒を設置します

下地が完全に乾いたら通気緩衝シートを張っていきます。
この時シワや空気が入らない様に気をつけ、ローラーで空気を抜きながら密着させます。
シートの継ぎ目はジョイントテープを貼ります。
ジョイントテープを貼る事で、ウレタン樹脂を塗装した時に継ぎ目からウレタン樹脂が入り込む事や雨水の浸入を防ぎます。

脱気筒を設置します。
脱気筒は内部で発生した水蒸気の逃げ場を用意する役割を持っています。
脱気筒がないと逃げ場を失った水蒸気が防水層に膨らみを生じさせ、防水層の寿命を縮めてしまいます。
高さがあるため、人が躓いたりする事のない様にベランダの端へ設置します。

ウレタン樹脂を塗布します

ウレタン樹脂を塗布していきます。
ウレタン塗料は液体状のため、立ち上がり部分や段差などの複雑な場所にも施工する事ができます。
乾くとゴムのような弾力のある層になり、雨水を防ぐ防水層になります。
1層目の塗膜が乾燥したら2層目を塗り上げて厚みを持たせる事で、耐久性のある防水塗膜になります。

トップコートを塗って仕上げます

ウレタン防水塗膜が完全に乾いたら、トップコートを塗って仕上げます。
トップコート自体に防水性はありませんが、ウレタン防水塗膜を紫外線から保護する役割があります。
トップコートが劣化すると防水層が露出してしまうため、5年程度を目安に塗り替える事をおすすめします。
今回は元の色に合わせグレーに仕上げましたが、お好みの色に仕上げる事が可能です。
▶トップコート塗り替えで防水メンテナンス！時期や費用は？

ドレンを設置します

ドレンを設置しました。
雨水と一緒にゴミや埃などが流れ込んで来る事を防ぎます。
詰まりがあると雨水が排水できずに、雨漏りが発生したり防水層の劣化に繋がってしまいます。
排水口周りは詰まりなどが起こっていないか定期的に点検・メンテナンスを行いましょう。

ベランダ防水工事が完了しました

ベランダのウレタン防水工事が完了しました！

見た目にもとても綺麗になり、ベランダ全体をしっかりと防水できています。
同時に笠木も防水して、笠木から雨水が浸入する心配もなくなりました。
▶意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り

防水層がめくれて雨漏りが起こっていた部分もしっかりと防水され、1階軒先への雨漏りが解消されました。
お客様は原因がわからなかった雨漏りが解消された事をとても喜ばれており、仕上がりにもご満足いただけました。
ウレタン防水は人気が高く最も施工される防水工事ですが、手作業で塗り上げるため経験を積んだ熟練の職人でないと施工の難しい工事です。
ウレタン防水を行う時は、施工実績の豊富なしっかりとした業者を選んで依頼する事をおすすめします。
当店では豊富な施工実績がありますので、お気軽にお問い合わせ下さい！
▶当店の施工事例一覧

工事内容