堺市西区にて通気口のない天井裏の点検｜通気性が悪く湿気を帯びて結露が発生、水染みや黒ずみもありました

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堺市西区にて通気口のない天井裏の点検｜通気性が悪く湿気を帯びて結露が発生、水染みや黒ずみもありました

こんにちは、街の屋根屋さん堺店です。
本日は堺市西区にて『天井裏に湿気が多く結露が発生しているので点検して欲しい』とご依頼をいただき、現地調査を行った様子をご紹介します。
お客様は天井裏の結露を改善するための方法が知りたいとのご希望でした。
結露がひどくなると天井に雨漏りの様な染みを作ってしまう場合もあります。早速調査に伺いました！
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天井裏に結露が発生している住宅の調査

今回調査を行ったのはこちらの住宅です。

建物詳細　木造3階建て住宅
築年数　　7年
相談内容
購入した住宅を調査会社に不具合がないか調査してもらったところ、天井裏に結露があると言われた。改善する方法を知りたいため、点検して欲しいです。

天井裏の点検を行います

3階の部屋にある既存の点検口から天井裏の点検を行います。
天井裏が狭く人が入れるスペースがなかったため、届く範囲のみ確認を行いました。
天井裏は密閉されており空気の流れがなく、手を入れてみるととても湿気を感じる状態です。

屋根裏面に取り付けられている断熱材の表面に水滴が付着しています。
断熱材の隙間に手を入れるとベタベタとしており、手が濡れるくらいの湿気が発生しています。
水分が発生すると断熱材のグラスウールに水が染みた様な状態になってしまいます。
グラスウールは湿気や水分に弱く、一度濡れてしまうと断熱機能が低下してしまい、ひいては建物自体の劣化にも繋がってしまう恐れがあります。

断熱材をめくってみると、屋根の合板に水染みが見られました。別箇所には黒ずみもあります。
木材の黒ずみの原因はカビによる腐食です。
カビは湿度70～80％のジメジメした場所で繁殖するため、こちらの天井裏がかなり湿気を帯びている事がわかりますね。
年数が経過してくると結露を繰り返す事によって木部材が腐食し、シロアリ被害も受けやすくなります。
進行すれば黒カビの発生によるアレルギーや喘息などの健康被害や、建物自体の耐久性・耐震性低下にも繋がります。

なぜ結露が発生したのか？

室内の暖かい空気が、外気で冷えた空気と接した時に結露は発生します。
換気のできない天井裏は特に室内と室外の気温差が起きやすく、結露が現れやすい環境です。

こちらの住宅の天井裏の断熱材をめくって天井の通気口が設置されていないか点検をしましたが、設置はありませんでした。
住宅の外周をぐるりと確認しても見当たらず、屋根に『換気棟（かんきむね）』の設置もありません。
天井裏木材などの劣化防止や、健康被害を防ぐためにも天井裏換気はとても重要な事なのです。
換気棟・通気口・換気ファンなどを設置する事で天井裏の空気が流れ、風通しが良くなり結露が改善されます。
▶換気棟で結露対策や夏の暑さ解消？仕組みとメリット

点検が完了しました

結露が発生していた天井裏の点検が完了しました。
お客様は結露を改善するために通気口や換気ファンの取り付けを希望されているため、天井裏換気工事のご提案をしました。
今回は点検口から手の届く範囲での確認しかできなかったため、全体を点検できる様にもう1箇所点検口が必要になります。
そのため今回は点検口の新規取り付けをご提案しました。
点検口を新規設置する際に天井裏の再調査を行い、最適な天井裏換気工事のご提案をさせていただきます。
▶点検口取付工事の様子はこちら