堺市中区にて屋根点検｜屋根材には現在廃盤となっている「セキスイかわらU」が使用されていました

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堺市中区にて屋根点検｜屋根材には現在廃盤となっている「セキスイかわらU」が使用されていました

こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
本日は堺市中区にて屋根点検を行った様子をご紹介します。
今回の住宅の屋根には、現在廃盤となっている「セキスイかわらU」という屋根材が使用されていました。
現在お住まいの屋根に「セキスイかわらU」が使用されているという方は、ぜひご参考にしてください。
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屋根の点検、見積りをして欲しいとご相談

今回、調査を行ったのはこちらの住宅です。

建物詳細　木造2階建て住宅2軒
築年数　　約50年
屋根材　　セキスイかわらU・釉薬瓦
相談内容
外から見る限り屋根のメンテナンスが必要な気がするため、一度点検・見積りをお願いします。

お客様宅は隣り合わせの2軒を所有されており、両方とも点検をご希望でした。

屋根の点検を行います

こちらの住宅の屋根には「セキスイかわらU」という屋根材が使用されていました。

セキスイかわらUって？

1970～2007年まで販売されていた軽量屋根材です。

セキスイかわらUは軽く施工がしやすいことから、昭和後期から平成初期にかけて多くの住宅で採用されたロングセラー商品です。
しかし、様々な問題が起こったことで現在は廃盤となっています。
新品の入手が困難なため、部分補修の際には代替の屋根材を使用する必要があります。
▶屋根がセキスイかわらUで適切なリフォームが分からない方へ

かわらUにはアスベスト含有の有無によって違いがあります！●2000年以前に製造されたかわらUにはアスベストが含まれており、耐久性が高め。
●2000年以降のかわらUはアスベストが含まれておらず、その分割れやすくなっている。

アスベストが入っていないタイプは特に経年劣化でひび割れや破損が起こりやすく、飛散や落下の危険性が高まるため注意が必要です。

屋根の一部が飛散しています

一部の屋根材が飛散していました。
飛散部分は下地木材がむき出しになっており、ルーフィング（防水紙）のみで雨の侵入を防いでいる状態でした。
このままだと下地木材が腐食したり、ルーフィングが破れて雨漏りが発生するリスクがあります。
いつ飛散したかは不明ですが、おそらく強風を受けて飛散したものと見られます。
▶雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性

かわらUの製造された年代によって劣化の度合いが変わってくるのですが、こちらの屋根には他に飛散していたり割れが顕著な箇所はありませんでした。
しかし、やはり経年によって全体的に表面が劣化しています。
塗膜の剥離がはじまっている箇所もあり、現在雨漏りなどの深刻なトラブルは起きていませんが、できれば葺き替え工事がおすすめです。

下屋の瓦も飛散しています

下屋の屋根には釉薬瓦が使用されていますが、平瓦が一枚落下し、冠瓦（屋根の頂部を覆う瓦）もなくなっていることが確認されました。
瓦を固定する役割を持つ漆喰も劣化してボロボロになっており、修繕が必要な状態です。
落下した瓦は玄関先で、お客様やご家族の方に当たるなど事故に繋がらなくて幸いでした。
▶重くて硬い瓦の落下は二次被害を招きます、だからメンテナンスが超重要

隣家はのし瓦がズレていました

もう一軒のお住まいでは下屋ののし瓦がずれている箇所がありました。
のし瓦のズレは地震や強風などの影響で少しずつ進行します。
そのままにしておくといずれ瓦が落下して全体が崩れてしまったり、雨漏りに繋がる恐れがあるため早めにズレを直して修理しておくと安心です。

工事のご提案

屋根の点検が完了しました。
お客様は「今回は部分補修で対応してほしい」とのご希望であったため、下記のご提案を行いました。

提案内容
・大屋根の補修
セキスイかわらUの飛散部分に新たな屋根材としてガルバリウム鋼板を波型に加工し、差し込んで補修。
・下屋の瓦補修①（青い瓦）
漆喰の補修を行い、瓦を復旧。
・下屋の瓦補修②（茶色い瓦）
のし瓦のズレを直して雨水の侵入を防ぐ。

「かわらUは廃盤だから、屋根をすべて張り替えないといけないのでは？」とご心配される方もいらっしゃいますが、部分的な補修で対応することも可能です。
今回は耐久性のあるGL鋼板を加工して使用する補修方法をご提案しました。
後日、工事のご依頼をいただき施工しました！
▶堺市中区にて屋根補修工事｜GL鋼板をかわらUと同じ形に加工して部分補修を行いました

廃盤の屋根材でも当店なら工夫して修理可能です！

屋根材が廃盤だと「もう修理できないのでは？」と心配されると思いますが、当店では廃盤となった屋根材でも工夫を凝らし、最適な修理方法をご提案します。
今回の現場では、耐久性の高いGL鋼板を波型に加工しての部分補修をご提案しました。
こうした代替素材を活用することで、屋根全体を張り替えずに補修することが可能です。
※屋根の状態によっては部分補修では難しい場合もあります。
「廃盤の屋根材だからどうしよう…」とお悩みの方は、まずは無料点検をご利用ください。
お客様のご希望に沿った修理方法をご提案し、大切なお住まいを守るお手伝いをさせていただきます！