堺市西区で通学路に面した屋根瓦が落下の危険性！部分補修工事

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施工事例
堺市西区で通学路に面した屋根瓦が落下の危険性！部分補修工事

工事のきっかけ

台風被害に遭い、屋根瓦が数枚飛散して現在も瓦が崩れ落ちそうになっている箇所があります。
普段は遠方に住んでおられるお客様で被害状況を把握しきれていなかったのですが、建物が児童通学路に面していることもあり、役所や学校からも工事の依頼があったので弊社にご連絡をしていただいたとのことです。
屋根へ上がり調査を行うとケラバ瓦が多数飛散していて棟の漆喰剥がれや巴瓦の飛散も見受けられ、土居のしのズレや平瓦の割れ等の問題点がありました。
調査の際に落下の危険性がある瓦等は仮撤去、仮復旧を行いました。
工事内容はお客様とご相談した結果、飛散した瓦や破損した瓦の差し替えを行い、漆喰の剥がれた箇所を塗り直す等の部分補修工事を行いました。

堺市西区屋根補修工事,屋根葺き直し,漆喰詰め増し,台風,漆喰工事,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,屋根葺き直し,漆喰詰め増し,台風,漆喰工事,屋根材(瓦)

施工期間: １日

使用材料: 瓦、漆喰

築年数: 約４０年

工事費用: 約２０万円

堺市西区にて、台風の影響で飛散した瓦屋根の調査へ伺いました

この工事のブログはこちら➤堺市西区の通学路に面した屋根瓦の飛散補修を行いました

こちらのお住まいは児童通学路に面しています。
現在も崩れかかっている瓦があり、瓦が落下したり飛散すると大変危険なので、市役所や学校からも修理依頼があり現地調査のご連絡をしてくださったとのことです。

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➤その台風による屋根への被災、予防できたかもしれません
➤重くて硬い瓦の落下は二次被害を招きます、だからメンテナンスが超重要

１.現地調査時の様子

ケラバ瓦の飛散状況

『ケラバ瓦』とは正面から見るとへの字になっている屋根の先端側であるケラバに葺いている瓦の事です。

ケラバ瓦は飛散せずに残っている物もありましたが、調査時に落下の危険性がある瓦を数枚仮撤去しています。

瓦飛散箇所の葺き土が流れ落ちてルーフィング（防水紙）が丸見えになっている状態です。
ルーフィングは瓦の隙間から入り込んだ雨水が屋根内部に侵入するのを守る役割があります。このままの状態だとルーフィングの劣化を早めてしまうので、新しい瓦に差し替えなければなりません。
又、ケラバの下地となる木材が劣化しているのでそちらの補修が必要となります。

➤屋根のプロが教える！破風板・鼻隠し・ケラバの役割と修理・補修方法

巴瓦の飛散と漆喰剥がれ

『巴瓦』とは棟の先端にある鬼瓦の外側に葺いている瓦の事です。

巴瓦が飛散しているので葺き土がむき出しになっている状態です。巴瓦を復旧しなければ、葺き土が雨水の影響で流れ落ちてしまいます。

鬼瓦の漆喰の剥がれも見受けられました。漆喰が剥がれると瓦同士の取り合いに隙間が出来てそこから棟内部に雨水が入り込みます。棟内部に雨水が入ると葺き土が水分を含み膨張して棟下の漆喰を外へ押し出してしまい、いずれは棟下の漆喰が剥がれて葺き土も流れ落ちる可能性があります。

土居のしのズレ

『土居のし』とは外壁と下屋瓦との取り合い部分に雨仕舞の目的で葺いているのし瓦の事です。

土居のしがズレたり外れてしまうとそこから雨水が建物内部へと入り込んでしまいます。雨漏りの原因となる場合があるのでこちらも復旧しなければなりません。

平瓦の割れやのし瓦の外れ

平瓦は数枚割れていました。瓦が割れている箇所から雨水が入り込み屋根内部に雨水が侵入する恐れがあります。

棟ののし瓦も外れていて葺き土が落ちそうになっています。棟のズレ防止で付けている番線も切れていて、廻りの瓦のズレも見受けられます。このままにしておくといずれは棟が倒壊してしまう恐れがあります。

２.工事のご提案内容

提案内容
・飛散した瓦や割れている瓦の差し替え
・ケラバの下地補修
・ズレている棟瓦や土居のしの部分補修
・漆喰の塗り直し

基本的には最低限の部分補修を希望されていたので、お客様とご相談のうえこの様な工事内容に決定しました。
着工するまでの期間お客様に安心していただけるように、調査時に落下や飛散する危険性のある瓦は仮撤去、もしくは簡易的な仮復旧を行っています。

３.工事の様子

３-①ケラバ瓦の差し替え

ケラバ瓦の差し替え

ケラバ瓦は調査時に落下の危険性がある物を仮撤去していました。
ケラバの下地木材が劣化していたので下地補修を行ってから新しい瓦に差し替えております。
既存の瓦とは劣化度合が違うので、多少色が異なっております。

３-②巴瓦の復旧・漆喰の塗り直し

巴瓦の復旧・漆喰の塗り直し

飛散していた巴瓦を新しく葺いて番線でしっかりと固定しました。
巴瓦下と、剥がれていた鬼瓦廻りの漆喰を新しく塗り直しております。

３-③土居のしの復旧

土居のしの復旧

ズレていた土居のしを差し戻しました。漆喰で仕上げて土居のし補修完了です。

３-④平瓦のし差替え

平瓦のし差替え

割れていた平瓦を数枚新しい瓦に差し替えました。
平瓦も既存の瓦とは劣化度合が違うので、多少色が異なっております。

３-⑤棟瓦の復旧

棟瓦の復旧

外れていたのし瓦を元に戻しました。
棟の積み直しを行うのが望ましいのですが、お客様のご意向に沿ってこの様な簡易補修をさせて頂きました。
瓦のズレ防止の番線も外れていましたが新しく番線固定をしております。

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４.全ての工事が完了しました

全ての工事が完了しました

今回は遠方に住んでおられるお客様で、ご相談をして部分補修といった形で工事を行いました。
工事中には遠方からお客様が確認しに戻られ、これで役所や学校に報告が出来ると安心していただきました。

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