堺店発・住まいを雨から守る傘の役割『軒天』|雨漏りが発生しやすい軒天の役割や種類・劣化症状についてご紹介
2023年3月24日更新
こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
皆さんは、屋根に『軒天』という部分がある事をご存知でしょうか?
生活する上で雨に濡れなかったり、窓から雨の吹込みがないのは屋根の軒と言う部分があるからです。屋根の裏側を守ってくれているのが今回ご紹介する『軒天』です。
こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
皆さんは、屋根に『軒天』という部分がある事をご存知でしょうか?
生活する上で雨に濡れなかったり、窓から雨の吹込みがないのは屋根の軒と言う部分があるからです。屋根の裏側を守ってくれているのが今回ご紹介する『軒天』です。
それでは、『軒天の場所』『軒天の役割』『軒天の種類』『軒天の劣化症状』など軒天について見て行きましょう。
▶狭小地に多い!軒先が短いお家で雨漏りが起りやすい理由とは
▶狭小地に多い!軒先が短いお家で雨漏りが起りやすい理由とは
軒天について
1.軒天の場所
2.住まいにおける軒天の役割
軒天を設ける事で様々なメリットはありますが施工費用も高くなるので、近年では軒天を設けないお家も増えています。住宅の見た目も変わる『軒天の役割』には、どの様なものがあるのでしょうか。
2-1 屋根の美しさを保つ事
①屋根の美しさを保つ事
屋根の美観を保つ役割があります。
軒天がないと、下から屋根を覗くと垂木や野地板などの屋根の内部が丸見えになってしまい美観性が損なわれます。屋根の内部が剥き出しになっている状況は、屋根の劣化を早めてしまうので良いとは言えません!軒天は、屋根の美しさを保つと同時に内部構造を保護する役割があるのです!!
軒天がないと、下から屋根を覗くと垂木や野地板などの屋根の内部が丸見えになってしまい美観性が損なわれます。屋根の内部が剥き出しになっている状況は、屋根の劣化を早めてしまうので良いとは言えません!軒天は、屋根の美しさを保つと同時に内部構造を保護する役割があるのです!!
2-2 紫外線や風雨から外壁を保護する
②紫外線や風雨から外壁を保護する
紫外線や風雨が直接外壁に当たらない様に保護する役割があります。
軒の出が長ければ、雨水の吹き込みや直射日光を遮り外壁材の劣化を防ぐ事ができるのです。
また、軒天がしっかり屋根の裏部分をガードする事で、湿気や強風から家を守る効果もあります。
軒の出が長ければ、雨水の吹き込みや直射日光を遮り外壁材の劣化を防ぐ事ができるのです。
また、軒天がしっかり屋根の裏部分をガードする事で、湿気や強風から家を守る効果もあります。
2-3 建物の延焼を防ぐ
③建物の延焼を防ぐ
火災が発生すると、火の手は下から上に向かって延焼し、軒天がないと一気に火の手が回り、あっという間に屋根が焼け落ちてしまいます。
軒天には一定基準以上の防火性能が求められ、軒天がある事で、”屋根の延焼の拡大を防止”してくれる役割があります。
軒天には一定基準以上の防火性能が求められ、軒天がある事で、”屋根の延焼の拡大を防止”してくれる役割があります。
3.軒天の種類
軒天は住宅によっても素材が異なります。
皆さんのお宅で多く使用されている『軒天の種類』をご紹介します。
皆さんのお宅で多く使用されている『軒天の種類』をご紹介します。
『木材系・ベニヤ・化粧合板』 | |
木製・木材系の軒天材です。合板の上に木目がプリントされたべニヤ合板が使用されます。築30年以上までは”べニヤ合板”が主流でしたが、”耐久性”が低く、”耐火性”も高くはない為、現在ではあまり使用される事が少なくなりました。しかし、他の軒天材と比較すると材料費が安価であり、工事費用を抑えたい場合には、べニヤ合板を使用します。べニヤ板を何層もの木を接着剤でくっつけている為、接着力が経年劣化で弱くなり、表面が剥がれてくる症状が起ってしまいます。 | |
『不燃材・ケイカル板』 | |
消石灰(水酸化カルシウム)+珪藻土(けいそうど)+石綿(アスベスト)を水で練り合せた素材で、耐久性や耐火性に優れている為、現在では主流となっている軒天材です。※現在では、アスベストが含有されていない商品が流通しています。特に、”法定不燃材”に認定されており、”耐火性”に優れている特徴があります。※法定不燃材とは・・建築基準法で定められた基準に適合する不燃性を備えた防火材料軒天に均等に丸い穴・通気口があいている『有孔タイプ』があり、屋根の通気性を確保できる事も大きな魅力となります。 |
4.軒天の主な劣化症状
新築で購入した住まいも10年が経過すると様々な劣化症状が現れ、10年を目処に定期的なメンテナンスを行う必要があります。そこで、『軒天の劣化症状』にはどの様な事が起って来るのでしょうか?
具体的な症状をこちらになります。
▶軒天の雨染みと剥がれは見逃し厳禁!雨漏りや鳥害被害に繋がります
▶堺市南区にて軒天が腐食し現地調査!原因は瓦の割れによる雨漏り
▶堺市堺区にて経年劣化と強風で軒樋及び軒天が破損した現地調査
具体的な症状をこちらになります。
▶軒天の雨染みと剥がれは見逃し厳禁!雨漏りや鳥害被害に繋がります
▶堺市南区にて軒天が腐食し現地調査!原因は瓦の割れによる雨漏り
▶堺市堺区にて経年劣化と強風で軒樋及び軒天が破損した現地調査
・劣化症状 | ・詳細 |
軒天は屋根等に比べると紫外線が当たりにくい為、劣化速度が遅い事が特徴ですが、色褪せが発生します。屋根・外壁塗装の際に一緒に軒天も塗装する事をオススメします。塗料が経年劣化で剥がれる様になるので注意が必要です! | |
剥がれは、べニア合板でよく見られる劣化症状となります。べニア板の表面だけ剥がれるのが一般的ですが、そのまま放置してしまうと、軒天材ごと剥がれてしまい早い段階での修理が重要となります! | |
雨水が上手く排水されていない場合、軒天が常に湿った状態となり、カビやコケが繁殖してしまいます。放置したままでは、軒天内部から腐食し、軒天材が抜け落ちてしまう事がありますので、絶対に放置せず修理を行いましょう! | |
劣化症状を放置した事によって、軒天材が腐食し穴が開き、欠落するようになってしまいます。軒天箇所に穴が開いてしまうと、動物や鳥・昆虫などが中に入り込む可能性があり、衛生面でも良くありません。 | |
軒天に雨染みがある場合は、屋根から【雨漏り】が起こっている可能性があります!屋根内部に浸入した雨水が、軒天内部に到達して軒天箇所に”雨染み”となって現れます!軒天箇所に雨染みが現れた場合は、屋根全体の不具合が起こっている可能性が高く、絶対に放置せず専門業者へ現地調査や修理を依頼する事が重要です! |
5. 軒天の補修方法
5-1 軒天張り替え
・補修方法 | ・詳細 |
『軒天張り替え』 | 軒天材が著しく劣化している場合には、既存の軒天材を撤去し張り替えます。費用面で軒天材の【撤去費用】と【廃棄費用】が発生するので、”重ね張り”と比較すると費用が高くなってしまいます。 |
劣化や台風被害によって、軒天に剥がれや穴があき室内に雨漏りが発生していました。軒天に取付けられていた既存の換気口は再利用します。 | |
まずは既存の軒天を撤去します。 | |
清掃した軒天下地に新規の化粧合板を貼付けて行きます。ボンドとタッカー・ビスで固定し、最後に既存の換気口を取り付けました。 | |
軒天の張り替えが完了しました。 |
5-2 軒天増し張り
・補修方法 | ・詳細 |
『軒天増し張り』 | 軒天の下地として機能ができ、表層のみに劣化が見られる軽症の場合は、補強を行い新しい軒天ボードを増し張りします。既存の軒天材の撤去がない為、撤去費用及び廃棄費用が発生せず比較的、安く修理を行う事が出来ます。 |
合板に木目を貼っている軒天ピーリングが剥がれており、強風時に飛散する恐れがあります。 | |
軒天の傷みが大きく、軒天を剥がす際に他の部分も一緒に剥がれてしまう危険がある為、軒天は捲らず上からケイカル板を重ねていきます。 | |
合板にケイカル板を張り付けて軒天の増し張りが完了しました。 |
5-3 軒天の塗装
・補修方法 | ・詳細 |
『軒天の塗装』 | 軒天は、紫外線や雨水に晒される屋根や外壁よりも傷みにくいパーツではあります。しかし、湿気が溜まりやすく軒天を傷める原因となります。塗装による塗膜保護で劣化を防ぎ、美観性も向上させる事ができる為、軒天の劣化を防ぐ対策は塗装を行う事です。 |
鉄筋コンクリート造の軒天には、塗膜の劣化が見られました。 | |
まずは高圧洗浄を行います。軒天の素材で多く使用される化粧合板やケイカル板は水に弱い為、高圧洗浄は行わずにケレンやペーパーで古い塗膜や汚れを落とします。こちらは外壁同様、鉄筋コンクリート造の軒天の為、高圧洗浄で汚れを落としていきます。 | |
エアレススプレーを使用して下塗りを行います。下塗りの工程を省いてしまうと、塗装の持ちが悪く綺麗に仕上がりません。塗料の性能が十分に発揮できない要因となり必ず下塗りを行います。 | |
ローラを使用して中塗り(上塗り1回目)を行います。 | |
中塗りと同じくローラーで上塗りを行います。中塗りと同じ塗料を使用していますが、重ねる事でムラをなくし耐久性がある厚い塗膜を作る事ができるのです。 | |
軒天の塗装が完了しました。 |
6.まとめ
屋根の防災や美観性を保つ為に、軒天は重要な役割を果しています。
軒天は雨水が直接当たる事は少ない場所ではありますが、湿気がこもりやすく塗膜で保護がされていない軒天を傷める原因となります。
また、雨漏りの症状が起りやすい場所でもあるので、軒天に不具合や劣化が見られた場合は、街の屋根やさん堺店の無料点検を利用して下さいね。
▶メールでのお問合せ(24時間受付中)
▶街の屋根やさんの無料点検でお住い全体の不安も解消!
軒天は雨水が直接当たる事は少ない場所ではありますが、湿気がこもりやすく塗膜で保護がされていない軒天を傷める原因となります。
また、雨漏りの症状が起りやすい場所でもあるので、軒天に不具合や劣化が見られた場合は、街の屋根やさん堺店の無料点検を利用して下さいね。
▶メールでのお問合せ(24時間受付中)
▶街の屋根やさんの無料点検でお住い全体の不安も解消!