堺市中区で築48年の土葺き瓦屋根住宅にラバーロック工法｜コーキングで瓦のズレを補修するラバーロック工法の費用や施工内容をご紹介

HOME
施工事例
堺市中区で築48年の土葺き瓦屋根住宅にラバーロック工法｜コーキングで瓦のズレを補修するラバーロック工法の費用や施工内容をご紹介

工事のきっかけ

堺市中区のN様より「最近の大雨で1階のキッチンの雨漏りがひどくなり、高齢なのでできればコーキングで直してほしい」とご相談のお電話をいただきました。
以前、別の業者でコーキングによる補修を行った事があるそうで、今回もコーキングでの補修をご希望されていました。

雨漏りの状況を確認すると、天井に黒い雨染みができており、大雨で状況がひどくなったようです。
この時期はゲリラ豪雨や台風で更に被害が悪化する事も考えられるため、早急な修理が必要です。

屋根に上って瓦の点検を行うと、瓦がズレて隙間ができている箇所があり、そこから雨水が侵入したと考えられました。
築48年という事で内部の葺き土や下地の劣化も考えられますが、今回はお客様がご希望されていたコーキング材での補修「ラバーロック工法」で瓦のズレを補修、補強する事になりました。

堺市中区屋根補修工事,雨漏り修理,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,雨漏り修理,屋根材(瓦)

施工期間: 1日

使用材料: シリコンシーラント（ギングロ）

施工内容その他: ラバーロック工法

築年数: 48年

工事費用: 20,000円

大雨で雨漏りがひどくなった築48年の住宅

1階のキッチン天井に雨漏りの黒いシミができています。
こちらの雨染みは以前からあるようですが、最近の大雨で悪化してしまったようです。
雨漏りは自然に直ることはなく、放っておくと状況が悪化して建物に深刻な損傷を与える可能性があります。
大雨やゲリラ豪雨をきっかけに状態がひどくなるケースも多いため、雨量が多いこの時期は、特に雨漏り修理が重要です。
【参考】雨漏り修理・雨漏り改修工事は街の屋根やさんへ

屋根の平瓦にズレている所が多くあり、ズレた事で瓦に隙間ができていました。
こちらの瓦は「土葺き」と呼ばれる古い工法で、葺き土で瓦を固定しています。
当初は粘土のような質感だった葺き土も、年数が経過すると乾燥して固定力が下がってしまいます。
ズレてできた瓦の隙間から、大雨で大量の雨水が侵入して雨漏りが悪化したと考えられます。
【参考】土葺き瓦屋根を葺き替えで地震・台風に強く！おすすめ屋根材は？

ラバーロック工法による瓦のズレ補修

現地調査の結果、平瓦のズレから雨漏りしていると見られました。
こちらの住宅は築48年で、瓦のズレだけでなく内部の葺き土や下地も劣化していると考えられます。
特に、経年劣化した土葺き瓦屋根は耐震性が低下しているため、本来は葺き直しや葺き替えなどの屋根リフォームが推奨されます。
しかし、お客様のライフサイクルとご要望を考慮し、今回はコーキングで瓦のズレ補修する「ラバーロック工法」をご提案しました。

ラバーロック工法とは？

ラバーロック工法は、コーキング材で瓦を固定する工法です。
コーキング材が接着剤の役割を果たし、瓦がズレを補修、また再度ズレないように補強する事ができます。
使用するのはコーキング材のみですので、比較的簡易・低コストでできる工事方法と言えます。

ラバーロック工法のメリット
・比較的簡易で低コストに瓦のズレを補修できる
・瓦の固定を補強し、強風や地震で瓦がズレるのを予防できる
・工期が短い（一般的に1日で施工できる）

ラバーロック工法のデメリット
・見た目が悪くなる
・瓦を解体する際に手間がかかる
・屋根の通気性を損ねる事がある
・正しく施工しないと雨漏りが悪化する
【参考】地震と強風に強くなる!?瓦屋根のラバーロック工法のメリットとデメリット

ラバーロック工法は、比較的簡易的にできる施工方法ですが、デメリットもある施工方法という事をご理解ください。
特に、知識を持たない業者が誤ったラバーロック工法の施工をしてしまい、雨漏りが悪化しているケースがよく見られます。

【参考】誤ったラバーロック工法で雨漏りしていた現場

ラバーロック工法は、瓦の周り全面にコーキングを打つのではなく、山部分のみ、もしくはL字に打つのが正しい施工方法です。
隙間を開けておかないと、内部に入った水分や結露の出口がなくなり、屋根下地が腐食したり、室内の雨漏りに繋がります。
知識がない業者が行うと、瓦の周り全部にコーキングを打つなど、誤った施工方法で状態が悪化してしまうケースがよく見られます。
ラバーロック工法を行う際は、屋根工事の専門知識を持った業者に依頼するようにしてくださいね。
【参考】屋根工事、外壁塗装、リフォームの現場で見た間違いだらけの施工例

実際にラバーロック工法を行った様子

ズレていた瓦を正しい位置に補正し、コーキング材を打設してヘラで均しました。

ヘラで均すとこのような仕上げになります。
これだけしか打たなくてもいいの？と思われるかもしれませんが、瓦の水下側の排水経路は、必ず開けておかなければいけません。
コーキング材を打っているのは、雨水が流れない瓦の山部分のみですので、排水経路を塞ぐということはありません。
この工程を2人がかりで丁寧に仕上げていきました。

ラバーロック工法が完了しました！
ズレて揃っていなかった瓦を正しい位置に補正してからラバーロックしたので、瓦が真っすぐ綺麗に並んでいます。

瓦がズレて瓦に隙間もできていましたが、ズレを補正した事で正しい状態に戻りました。
ラバーロック工法は比較的簡易的な補修方法ですが、瓦のズレを補正し、またズレが起きないように補強する事ができます。

当店では屋根工事専門店として、屋根の正しい知識を持っておりますので、ラバーロック工法の施工もお任せくださいね（＾＾）

工事内容