忘れないで~雨漏りの修理には『散水調査』が絶対に必要な事を!

皆さんが『雨漏りの修理』を始めて行う場合に、ある調査の事について覚えて頂きたいと思います。
是非、覚えて頂きたい『ある調査』とは・・・『散水調査』が必要だという事を。
初めてお聞きになる方が多いのではないでしょうか?
お恥ずかしい話・・私も街の屋根やさんの事務に携わるまでは、『散水調査』の名前も聞いたことがなければ、調査の大切さなど知らなかったのです。
単に【雨漏り箇所の特定】と言っても、すぐに特定をするのが大変難しいのが【雨漏りの調査】なのです。
私たちは、皆さんから雨漏り箇所の調査依頼を頂き➙屋根の上に上がり隅々まで確認をし➙雨漏り箇所の特定をしていきます。
ここで、いい加減な調査をする業者に依頼をしてしまうと、小さな雨漏りがどんどん広範囲となり腐食や劣化が進み、修理で済んでいたものが、大切な住まいや皆さんの生活を脅かす大規模な工事に・・・なんて事が起こってしまう事だってあるのです。
【雨漏り】を止める為に必要な『散水調査』の事を知って頂きたいので、皆さんもご一緒に『散水調査』について見て行きましょう。
?雨漏りの修理で『散水調査』が何故、必要なのでしょうか??

【雨漏り】が起こってしまう原因として、”雨水”の侵入口が建物のどこかしらに発生し、その浸入口から雨水が建物内に浸入する事で起こります。
『散水調査』は実際の雨を再現できるので、【雨漏り】の原因でもある”雨水の浸入口”を発見するのに、非常に役立ちます。
〖散水調査〗で雨漏りの原因調査をするのか、、、
【目視】だけで雨漏りの原因を調査するのか、、、
原因を特定が出来る”確率”が全く違ってきます
?それでは・・雨漏りの修理に不可欠な『散水調査』って??
【雨漏りの修理】を行う際に必要な『散水調査』とはどの様なものなのでしょうか?
『散水調査』とは・・・??
建物の雨漏りが原因となりそうな場所に水をかけて雨漏りの再現を試みる調査方法
★”水”をかける!とてもシンプルな調査だからこそ”強力”
ホースやバケツなど、水を使用し実際の”雨”を再現して”雨水の浸入口”を調べます。
”雨水の浸入口”は見た目だけは判断が難しく、実際に雨漏りの現像を再現し確認をする必要があります。
水の量,水の向き,水の強さ,かける時間など、条件が一つでも変わると雨漏りを再現できない事があり、様々な状況を想定し散水調査を行います?
経験や雨水の浸入口を見つける嗅覚、カンなども重要で、高度な技術がいる調査になります。
雨漏りを再現する調査の為、雨漏りの原因特定がしやすく、雨漏りの修理をする上で強力な味方になってくれるのです。
・半日~1日を散水調査では必要な事がある
雨漏りの原因がすぐに特定出来ればいいのですが、特定が出来ない場合は何通りもの”水のかけ方”を試す必要があり、半日~1日やそれ以上時間が要する場合も・・・
『そこまで調査が必要なの??』と思われるかもしれませんが、原因が特定できないと”雨漏りの修理”は”100%無駄な出費”となり、必ず”雨漏り”は再発します
雨漏りの修理においては、『原因の特定』が重要で原因の特定が確定出来るまでは、調査を終わらす事が出来ません。
時間を要しても、『散水調査』で原因の特定をし”雨漏り”を直せるようにしましょう。
・水道代はお客様負担になります<m(__)m></m(__)m>
散水調査の際は、お客様宅のお家の水道を使用させて頂きます。
大量の水を持ち運びが出来る機材があればいいのですが、機材がない為、お客様宅の水道を使用させて頂く必要があります。
水道代に関しましては、いくら位掛かるのかが分からない為、お客様ご負担でお願いしている事がほとんどです。
こちらの点は、何卒ご了承頂ければと思っております<m(__)m></m(__)m>
?雨漏りの修理後にも『散水調査』で解決したのかを確認!!

雨漏りの修理後にも、雨水の浸入口を本当に直す事が出来たのかを確認する『散水調査』も必要です!
修理業者より工事後に【雨漏り直しておきました!】と言われても、ほとんどの方は信用できないはずです!
優良業者であれば、お客様の気持ちをキチンと理解してくれているので、雨漏りの原因が直せた事を『散水調査』で雨漏りが止まった事を見せ、詳しい説明をしてくれます。
??雨漏りの修理・『散水調査』の他にも調査方法はあるの??
調査方法 | 詳細 |
目視調査 | ・雨漏りの疑わしい部分を、直接目で見て調査する方法。 見た目上の事しか分からないので、雨漏りの原因特定には、他の調査をする必要があります。 |
解体調査 | ・雨漏りの疑わしい部分を、剥がして目視確認する方法。 ※例:屋根の下の野地板や防水シート部分を剥がすなど 見た目では分からない事も、解体調査で奥まで調べる事によって、原因を見つけやすくなります。 |
サーモグラフィー調査 | ・温度を感知する特殊な機器を使用する事で、雨漏りの原因を探っていく調査方法。 |
発光液調査 | ・雨水の浸入口と思われる部分から、特殊な液体を流し込み液体が通った所を特別な機械で確認する事で、雨漏りの原因となる部分を見つけやすくしていきます。 |
?雨漏り『散水調査』の現地調査の様子です!!
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お客様より『台所から雨漏れが発生しています!』と連絡を受け、現地調査へ行って参りました!
雨漏れ箇所・真上のベランダの防水シートの劣化か??
下屋の漆喰が塗り過ぎているように見受けられる??
その2箇所が怪しかったのですが・・・・・・
晴れている日に再度調査へお伺いさせて頂き、『散水調査』を行いましたところ、雨漏れの原因は樋にありました。
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台所・天井の問題の雨漏れ箇所になります。
雨漏れの影響で天井が捲れてしまっています。
雨漏れ箇所の真上がベランダとなっていますので2階へ上がらせて頂きました。

こちらがベランダになります。
築年数が経過しているお住まいなので、ベランダ・床の防水性能が落ちている可能性も考えられます!

丁度、台所の真上にあたります。
瓦の方は特に目立った損傷などは見受けられませんが、漆喰はかなり劣化しています。
こちらの箇所から雨水が侵入して雨漏れしているのではないかと思うのですが…
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後日、晴れている日に再訪問をし、2人がかりで『散水調査』を行わさせて頂きました!
1人がホースを持ち怪しい箇所に水を撒き、もう一人は雨漏れが発生している箇所で水が漏れてこないかチェックをするという形で『散水調査』を行いました。
まずは、1番怪しいと思われる下屋の漆喰の所に水を10分程かけ続けましたが、台所の天井からは水は一切漏れず・・・
次に、ベランダの床にも10分程水をかけ続けましたが、水は漏れてきません。

水は漏れてきません。

こちらは下屋の横にある雨樋の集水桝になります。
試しに水を撒いてみました!


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『散水調査』を行った結果・・・
大屋根からとベランダの屋根からオーバーフローをしてしまう”桝””の方へ雨水が流れ、桝へ流れてくる”雨水の量””や”ゴミ等の量””が多く樋が詰まってしまい、集水桝がオーバーフローを起こし、建物内に水が廻り雨漏れが発生したと思われます。
お客様には・・・?
雨水が集水桝に集中して流れていかず、床下に直接流れていく様に『雨樋の改修工事』のご提案をさせて頂きました。
雨漏れの原因をより確実に判明させるために『散水調査』へ再度、ご訪問させて頂いてよかったです
※?後日、お客様より『雨樋の改修工事』ご依頼の連絡を頂戴し、工事を行わさせて頂きました。
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雨漏りをシッカリと直す為には『原因の特定』『適切な修理工事』が必要となり、この、どちらかが欠け
ても【雨漏り】を直すことが出来ないのです…
【雨漏りの工事】は、それだけ難しい工事になります。
修理に入る前に・・『きちんと原因の特定』『修理内容の説明』を必ず行ってくれる優良業者を
選び、修理の依頼をしましょう!
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