堺市堺区にて棟板金が一部飛散｜風の影響を受けやすい棟板金は定期的な点検とメンテナンスが大切です

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堺市堺区にて棟板金が一部飛散｜風の影響を受けやすい棟板金は定期的な点検とメンテナンスが大切です

こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
本日は堺市堺区にて棟板金（むねばんきん）が一部飛散した住宅の現地調査の様子をご紹介します。
棟板金は屋根の最上部にあるため風の影響を受けやすく、浮いたり飛散しやすいため、定期的な点検やメンテナンスがとても大切です。
「浮いているように見える」「飛散してしまった」などといった異常を感じたら、当店までご連絡ください。
▶メールでのお問合せ（24時間受付中）

棟板金が飛散したとご相談

建物詳細　木造階建て住宅
築年数　　27年
屋根材　　スレート
相談内容
近所の方に棟板金が飛散していると言われました。いつ頃飛散したかは不明です。
点検、見積りをお願いします。

棟板金（むねばんきん）とは？

棟板金とは屋根の最上部（棟）に取り付けられる金属製のカバーで、屋根材の接合部分を覆って雨水の侵入を防ぐ役割を持ちます。
風雨によるダメージを防ぎ、屋根全体の耐久性を高める重要な部材です。

棟板金が一部飛散

梯子をかけて屋根に上がると、棟板金が一部飛散している状態が確認できました。
棟板金は屋根の最も高い所に取り付けられているため風の影響を受けやすく、台風などで飛散する被害が少なくありません。
おそらく、5年前の大型台風時に飛散してしまった可能性が高いと考えられます。

貫板（ぬきいた）が腐食

棟板金の下地木材である貫板（ぬきいた）がむき出しになっています。
貫板は劣化して痩せ、腐食している状態です。
劣化した貫板には隙間ができやすく、そこから雨水が浸入して雨漏りに繋がりやすくなります。
現在室内に雨漏りは起こっていないものの、屋根の内部には雨水が浸透している可能性があるため補修が必要です。
▶棟板金の交換・修理ガイド【事例・費用】も豊富にご紹介

棟板金の釘が浮いている

屋根に残っている棟板金の状態を確認すると、釘が浮いている箇所が複数ありました。
釘が浮くことで固定力が弱まり、強風時に棟板金がズレたり飛散するリスクが高まります。
特に台風や暴風の際には飛散する可能性が大きくなるため、しっかりと固定し直す必要があります。

棟板金を固定している釘はなぜ緩むの？

1．風の影響
棟は屋根の最も高い位置にあり、強風や台風などの影響を受けやすく、風による振動で釘が少しずつ浮いてきます。
2．釘の錆び付き
棟板金を固定している鉄釘は経年で錆びやすく、錆びると固定力が低下して釘が抜けやすくなります。
3．熱膨張の影響
棟板金は日中の熱で膨張し夜間や冬場に収縮するため、釘が浮きやすくなります。
4．貫板（ぬきいた）の劣化
下地木材である貫板が劣化すると木の密度が低下し、釘の固定力が弱くなり抜けやすくなります。
貫板の劣化は棟板金の飛散につながりやすいため注意が必要です。

コーキングの劣化

棟板金のジョイント部のコーキングにも劣化が見られました。
コーキングはジョイント部（継ぎ目）からの雨水の浸入を防止するものですが、劣化すると隙間ができてそこから雨水が内部に浸入しやすくなります。
これが原因で貫板や屋根の下地木材に浸水し、腐食や雨漏りが起こるリスクが高まります。
コーキングの打ち替えを行った方が良いでしょう。
▶屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

点検が完了しました

堺市堺区にて棟板金が飛散した住宅の点検が完了しました。
お客様に調査のお写真を見ていただきながら状況をご説明し、棟板金補修工事のご提案を行いました。
お見積書をご提出して、後日工事のご依頼をいただきました。

提案内容
・飛散した箇所の棟板金補修
・貫板の交換
・釘からビスへ打ち替え
・コーキング打ち替え

▶工事の様子はこちら

棟板金の不具合は早めに修理を行いましょう

屋根の最上部に設置されている棟板金は風の影響を受けやすく、台風の後は「棟板金が飛散した」といったご相談を多くいただきます。
大きく長い金属板が飛散したり落下すると、近隣の建物や人的被害が起こる危険性があります。
棟板金の修理や交換の目安はおおよそ10年となっています。
大きな被害が起きる前に、点検やメンテナンスを行いましょう！
▶早めに台風対策！被害を抑える屋根とお住まいのチェックポイント