堺店発:冬場の屋根トラブル『凍害(凍て割れ)』|屋根材にひび割れや漆喰の剥がれが発生し雨漏りリスクが高くなります!

日本列島には、最長で最強の寒波が襲来しています。
今回の寒波は長期化するのが特徴のようです。寒気の流れ込みは1日や2日では終わらず、1週間近く続くのではないかと言われています。あまり雪が降らない京阪神の都市部にも、雪が降り積もる事もあり得るかもしれません。
このような急激な気温の変化で注意したいのが『凍害』です。屋根への凍害影響は、見た目の劣化に留まらず雨漏りなど様々な問題を引き起こします。
今回は、凍害のメカニズムや屋根材の凍害症状などあまり聞きなれない凍害についてご紹介させていただきます。
冬場に起こる屋根トラブル『凍害』について
■ 凍害とは?

■ 凍害のメカニズム

多くの物質は固体<液体<気体の順番で体積が大きくなっていきます。
水の場合は、液体<固体<気体の順番になって、液体の方が固体よりも体積が小さくなってしまいます。液体は体積が増えた場合でも流動性があるので、隙間から逃げていきます。しかし固体は流動性がないのでその場で体積が増える為、屋根材にダメージを与えてしまいます。
その為、屋根材内部に含まれている水分が凍り固体化する事で、徐々にダメージが蓄積されひび割れや剥離を引き起してしまうのです
水の場合は、液体<固体<気体の順番になって、液体の方が固体よりも体積が小さくなってしまいます。液体は体積が増えた場合でも流動性があるので、隙間から逃げていきます。しかし固体は流動性がないのでその場で体積が増える為、屋根材にダメージを与えてしまいます。
その為、屋根材内部に含まれている水分が凍り固体化する事で、徐々にダメージが蓄積されひび割れや剥離を引き起してしまうのです
・凍害が発生する工程

凍害発生の工程①
微細なひび割れや屋根の塗膜が劣化した事で防水性が低下→屋根材表面の水分が付着し内部へ浸み込む
凍害発生の工程②
気温の低下で内部の水分が凍結し、固体となって体積が増える事で屋根材にダメージを与えてしまう
凍害発生の工程③
ダメージ部分から水分が入り水分量が増える→日中は溶けて液体に戻って収縮し、夜間の冷え込みで固体となって膨張する事を繰り返す→更にダメージを与えてひび割れに発展する
凍害発生の工程④
ひび割れなどから更に雨水が入り込み、膨張と融解を繰り返す→最終的には屋根材に大きなひび割れや剥離を引き起す
■ 屋根材表面に発生するこんな症状は要注意!
・ひび割れが大きくなってきた

屋根材が割れる大きな原因は、衝撃・経年劣化・自然災害・寒さの4つといわれています。
屋根材に過度の負荷が加わると、小さなひび割れが徐々に大きく広がっていきます。
以前より、ひび割れがハッキリ見えたり、広範囲に見られる場合は急激な気温の変化による凍害が原因かも知れません。
屋根材に過度の負荷が加わると、小さなひび割れが徐々に大きく広がっていきます。
以前より、ひび割れがハッキリ見えたり、広範囲に見られる場合は急激な気温の変化による凍害が原因かも知れません。
・屋根材表面の剥離

瓦やスレート屋根などは表面に傷が付いたり、スレート屋根は表面を保護している塗膜が劣化すると内部に水分を含みやすくなります。
この内部の水分が凍ると体積が増え、凍結と融解を繰り返す事で屋根材に負荷が掛り、やがて表面が剥離しボロボロになってしまいます。
凍害被害が拡大する前に、早めの補修が必要です。
この内部の水分が凍ると体積が増え、凍結と融解を繰り返す事で屋根材に負荷が掛り、やがて表面が剥離しボロボロになってしまいます。
凍害被害が拡大する前に、早めの補修が必要です。
・漆喰の剥がれ

漆喰も屋根材同様に劣化で水分を含みやすくなると、凍結と融解を繰り返し、ひび割れや剥がれが発生します。
漆喰は主に棟部分を支えて保護しています。漆喰が剥がれた隙間から雨水が浸入する事で、雨漏りや棟の崩壊を招いてしまう場合があります。
漆喰は主に棟部分を支えて保護しています。漆喰が剥がれた隙間から雨水が浸入する事で、雨漏りや棟の崩壊を招いてしまう場合があります。
■ 凍害を防ぐ方法

屋根材にひび割れや欠けなどがある場合は、破損している瓦を新しく差替えたり、不具合が見られる箇所だけコーキングで補修しておきましょう。
▶堺市中区にて瓦の差し替えとコーキング補修で雨漏り修理
▶堺市中区にて瓦の差し替えとコーキング補修で雨漏り修理

スレート屋根の表面には塗装が施され防水性を保っています。
塗装が切れていると、そこから雨・霜・雪などの水分が吸収され凍ってしまう危険性があります。手の指に白い粉が付くチョーキングや色褪せが発生していれば、屋根塗装で防水機能を強化する事で凍結を防ぐ事ができます。
▶堺店発:暮らしを劇的に良くする屋根リフォーム工事|屋根塗装・カバー工法・葺き替えを行って雨漏りや不安を解消!
塗装が切れていると、そこから雨・霜・雪などの水分が吸収され凍ってしまう危険性があります。手の指に白い粉が付くチョーキングや色褪せが発生していれば、屋根塗装で防水機能を強化する事で凍結を防ぐ事ができます。
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凍害は屋根材に浸み込んだ水分が原因です。
粘土瓦は吸水率が10%以上となっていますが、『石州瓦(せきしゅうかわら)』は吸水率が6%以下となっています。凍害に強い瓦にしたい!と考えられている方には、吸水率が低い瓦をおススメします。
屋根材の中でも水分を含んでいない屋根材は、『金属の鋼板』のみとなります。
屋根の葺き替えやカバー工法をお考えの方々には、『ガルバリウム鋼板』などの金属屋根を選択されるのも一つです。金属の鋼板は水分を含まないので、凍害対策には最適な屋根材かもしれません。
▶ガルバリウム鋼板屋根材・おすすめ5選
▶横葺き・縦葺き?ガルバリウム鋼板屋根のおすすめと特徴
粘土瓦は吸水率が10%以上となっていますが、『石州瓦(せきしゅうかわら)』は吸水率が6%以下となっています。凍害に強い瓦にしたい!と考えられている方には、吸水率が低い瓦をおススメします。
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▶横葺き・縦葺き?ガルバリウム鋼板屋根のおすすめと特徴
■ 当店にご相談があった凍害被害の事例をご紹介
・凍害被害にあった倉庫屋根の葺き替え工事


瓦凍害が発生した事で棟の漆喰も同様に剥がれ落ち、内部の葺き土が見え雨水が侵入しやすい状態です。凍害は細かなひび割れの為コーキング補修ができず、凍害被害も広範囲なので瓦の葺き替え工事を行う事になりました。

まずは棟瓦を取り崩していき、平瓦も撤去していきます。

取付けた桟木には小さな穴が開いており、水抜き加工がされています。瓦ん下に溜まった雨水を排出して、下地の腐食や雨漏りを防ぐ事ができます。


こちらの工法では漆喰での仕上げではなく、軽量で耐久性も高くなる乾式面戸シートを取付けます。また、棟補強金物を入れているので、強風や地震時の瓦のスレや棟の崩壊を防ぎ、耐震性も向上します。



凍害が酷い屋根でしたが、瓦も新しくなり棟も乾式工法で仕上げ、耐震性・耐久性も高くなりました。
街の屋根やさん堺店で行った『凍害』が発生した別の施工事例
▶高石市にて築45年の瓦屋根の雨漏り修理|平瓦表面には剥がれが起っていました
■ まとめ

今回のコラムでは、急激な気温差で発生する冬場の屋根トラブル『凍害』についてご紹介しました。
凍害は寒冷地域だけではなく、最強寒波が襲来すると大阪府でも起こってしまいます。
瓦の割れや漆喰の剥がれなど、屋根に変化が起っていないか、地元の街の屋根やさん・堺店の無料点検を活用しませんか。
▶メールでの問合せは24時間受付中
凍害は寒冷地域だけではなく、最強寒波が襲来すると大阪府でも起こってしまいます。
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