建物詳細　木造2階建て住宅
築年数　　29年
屋根材　　モニエル瓦
相談内容
以前の屋根と外壁塗装から15年程たったので、そろそろメンテナンスを考えています。一緒に天窓補修も検討しています。

今回は住宅全体のメンテナンスをお考えということです。まずは各所の現状を確認していきます。

モニエル瓦（乾式コンクリート瓦）は、コンクリートを主成分とする瓦です。
豊富な色彩とデザイン性が特徴で、1970〜80年代に人気を集めて流通しました。
粘土で作られた和瓦と異なり、表面に塗装を施して防水性を保っており、10～15ごとの定期的な塗装メンテナンスが必要な瓦です。
モニエル瓦には「スラリー層」という着色層があり、処理してから塗装を行わないと、塗膜が剥がれる可能性があります。
そのため、塗装メンテナンスの際にはスラリー層を除去してから塗装を行うか、スラリー強化プライマーを使用して塗装する必要があります。

【参考】セメント瓦とモニエル瓦、塗り替えを必要とする瓦の最適なメンテナンス方法

屋根の上から天窓を調査すると、全体的にコーキングの劣化が見られました。
また、天窓は25～30年で寿命を迎えてしまいます。
寿命を迎えた天窓は、交換工事以外にも、撤去したり、板金で塞ぐという方法もあります。
お客様によると、現在は天窓を特に必要としていないとのことですので、今回は「天窓塞ぎ工事」と「天窓の交換工事」の2通りでご提案を行うことになりました。
【参考】天窓の雨漏りはどうしたら？修理か交換か？事例を紹介

モルタルの外壁にも色褪せや黒ずみが目立っているところがありました。
以前塗装メンテナンスしてから15年程経っているため、塗膜が劣化しているようです。
外壁のモルタルも年数が経つと防水性が低くなっていき、水はけが悪くなって汚れも落ちにくくなります。
放っておくとひび割れや雨漏りの原因になるため、塗装メンテナンスをご提案します。

堺市南区で住宅の点検が完了しました。
調査結果を踏まえ、以下のメンテナンス内容をご提案いたしました。

提案内容

1. 仮設足場設置
2. 屋根塗装 高圧洗浄で古い塗装を除去し、マイティーシリコンで塗装
3. 外壁塗装 下塗りにRSフィラー、中塗り・上塗りにRSシルバーグロスSiを使用
4. 付帯部塗装 換気フードや換気ガラリなども同時に塗装
5. ベランダ防水 ウレタン塗膜防水の密着工法
6. 天窓工事 天窓を板金で塞ぐ、または天窓交換

屋根・外壁塗装を行うためには仮設足場の設置が必要ですが、駐車場の屋根があるため、足場を立てる際は屋根を一旦剥がしてから設置を行うことになります。
お客様には後日、施工の内訳が載ったお見積り書を提出させていただきました。

適切な住宅メンテナンスは、建物を長く保つための重要な投資です。
定期的な点検と適切なタイミングでの補修・メンテナンスを行うことで、大きなトラブルを防ぎ、修繕費用の削減・住宅の長寿命化にもつながります。
街の屋根やさん堺店では、しっかり点検を行い、症状や築年数に合ったメンテナンス方法をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
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