屋根・外壁の工事に携わる私たち業者と依頼されるお客さまとの間には、工事内容や工事価格に関しての理解や認識の違いからかお話ししていますと微妙な温度差が感じられます。
お客様と私ども工事業者としての見解の違いを考えてみました。
上記の参考写真でご依頼主から最初に伺うお言葉が、簡単に治るでしょ?安く工事出来ますよね?と言った質問です。
コラムでも述べて来ましたが、左と中央の写真だと被害部分はごく僅かですが、実際の施工には足場や脚立等の仮設費用が掛かり、左写真の場合でも破風幕板は規格サイズの長さ材料の用意(実際は部分使用)が必要で、廻りの塗装処理が業者として必要と考えます。

という事は周囲や影響部分の作業内容や費用に差異が生じています。

中写真もケラバ瓦取替えは一枚ですが差込と釘止め処理が必要で棟から割れている瓦迄の取外しが必須なので、養生足場と瓦職人の手間費が加算されます。

右写真もパラペット立上り壁の復旧で依頼されましたが、瓦棒屋根の錆・腐食状態と取合いの水切り仕舞いを調査しますと、最低限水切りの取替えと屋根の錆び止及び上塗改修が建物の寿命を延ばしますので業者としては、当然の費用もお客様にとっては高額と感じられる場合も有ります。
こういった具合に補修部分は少しでも、色々な職種や材料が必要だったりします。
多種の労務費と材料費や処分費を加算すると、工事金額の増加が発生してお客様には予想以上の高額価格を提示することが、良く有ります。

