各種屋根形状と葺き材料の特長について調べてみました。


銅板屋根
銅板を用いた屋根です。
葺いた直後はいわゆる銅色をしていますが、年月と共に写真のように緑青で淡いブルーグリーンに変色します。
社寺仏閣に見受けられる趣がある屋根材です。
耐久性が高く塗替えは必要有りませんが、施工する職人さんも少なくて材質が銅なので、施工費・材料費は高くなります。
葺き方は一般的な一文字葺きや本瓦棒葺きなどがあります。
よくいぶし日本瓦大屋根と銅板葺き下屋(瓦と併せ葺きの下屋も有ります)の家屋や社寺も見掛けますが、銅板の際に異種の鋼板や瓦が有ると電解腐食が発生したり、近年騒がれている酸性雨には薄い銅板だと穴あき等の腐食が生まれ漏水する事があります。
瓦棒屋根
住宅に設置されている事が多い瓦棒屋根です。
倉庫や工場にも用いられます。
凸部に桟木を取り付けて葺いていく木造下地仕様と、鉄骨下地使用の三晃式瓦棒が有ります。
材質も多種に渡り、形状・メーカーにより名称も多岐に渡り市場に出回っています。
貰い錆や表面の経年劣化で、雨漏りの危険性が多くなりますから定期的な塗装等の保護が必要となります。

ルーフデッキ屋根
金属製の折板(ルーフデッキ)屋根です。
社屋ビルや工場倉庫の屋上等に多く設置されている屋根です。
水上から水下までが1枚の折板を重ねて葺くので比較的緩勾配(ゆるい)で施工可能な形状です。
経年劣化で表面の腐食・錆で雨漏りが発生しますので、点検と塗装のメンテナンスが必要です。
防水下地
階上を平面で使用する陸屋根です。
屋根と呼ぶより屋上ですが、こちらも屋根の形状のひとつです。
社屋ビルや工場・倉庫の屋上を利用した屋根形状です。
防水層と水勾配それに雨水の流れを確実にし、階下への漏水を防ぐ事が肝要です。
スレート屋根
スレート屋根です。
倉庫・工場に多く見られます。
断熱性が乏しいのも欠点です。
現在はセメント成形の製品が使用されています。
下地(鉄骨・木地)iにフック金具や専用釘・ビスで打ち付けます。
鋼板で成形したカラー鉄板屋根も、軽量や割れが少ないのでよく使用されます。
フック部分劣化からの漏水やスレート自体の劣化での割れ等の不具合が起こりやすく、点検に屋根上に登れない状況も発生します。


波鉄板屋根
トタン(カラー鉄板)屋根
現在でも外部作業小屋や工場・納屋に使用され外壁にも使われてます。
金属屋根でも比較的廉価で施工出来ますが、錆・腐食が早く劣化の懸念が大きいのがデメリットとなります。
瓦・セメント系・萱・桧皮以外の屋根材としては、上記に挙げた材質が一般的に普及しています。
銅板葺きは軽量なので屋根に重みを掛けず耐震性も有りますし、メンテナンスも腐食が無い限り半永久的不要です。
ただ、コストの高さと職人さんの減少がデメリットとなります。
瓦棒・折板の屋根は材質により、カラーステンレス・カラーアルミ・フッ素鋼板・ガルバリウム鋼板・カラー鉄板の種類が有ります。
瓦に比べると軽量ですが、腐食や錆による漏水が懸念され、表面の経年劣化でのくすみ等も現れてきて定期的な補修(メンテ・塗装等)が必要です。
今の市場にはガルバリウム鋼板が材質として多く使用されています。
陸屋根は、確実な防水と屋上の積載荷重が建物に大きな影響を与えます。
防水の一般的補償年数は防水材質によりますが、10~15年が限度なので点検が重要になり補修のコストが高く付きます。
スレート波板屋根は、鉄や木の垂木や母屋に直貼りが多く、古い屋根の点検は要注意ですし、飛来物や劣化による破損・フックの腐食等が雨漏りの原因となります。
トタン屋根は廉価に屋根が葺けるといった大きな長所の反面、腐食や錆の発生とハガレの危険性が大きい事が最大の短所です。
屋根部材の選定や葺き替えは良識ある専門業者に依頼される事が、建物を永く使うための一番のポイントだと思います。
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