それでは、『急勾配』『並勾配』『緩勾配』の角度が急な順にそれぞれのメリット,デメリットをご説明いたします。
『急勾配』
★特徴・・一番は傾斜が高い為、雨水が停留しないので雨漏りしずらいが面積が広い分、費用面が懸念されます。
6寸以上の勾配を指す。
メリット
・雨漏りのリスクが低い(雨の停留時間が短い)
・屋根裏のスペースが広い(収納等の有効活用ができ、断熱効果も期待される)
・デザイン性が高く外観が良い(バランスが良くなる)
デメリット
・耐風性に欠ける(角度が急な分、風の当たる力が強くなり台風や突風の影響が大きい)
・費用が高くなる(屋根面積が広い為、施工費,人件費が高く工事の足場が必要)
『並勾配』
★特徴・・多くの家庭で取り上げられ
ている一般的な勾配です。他とは違い突出したデメリットがありません。
3~5寸程度の勾配を指す。
メリット
・雨漏りしずらい(雨水が停留するリスクは低い)
・多くの屋根材に適応している(選択肢も多く、将来、屋根材の変更を考えて際にも対応しやすい)
・デザイン性も高い(見慣れている屋根という事もあり、景観的にも問題のない範囲)
『緩勾配』
★特徴・・傾斜が低く雨水が最も停留しやすい。3寸勾配以下を指す。
メリット
・風の影響を受けにくい(傾斜が低い分、風の影響が少なく屋根が剥がれにくい)
・費用が抑えられる(屋根面積が狭く、施工費,人件費が抑えられ足場が必須ではない)
デメリット
・耐久性が低い(ホコリが付着しやすく落ちにくい為、雨水が浸入すると屋根材の腐食につながる)
・雨漏りのリスクが高い(屋根に雨が停留しやすく、雨漏りするおそれが高い)
・デザイン性が低くなる(建物とのバランスが難しく、家が実際よりも小さく見えてしまう)