屋根工事に必ず足場は必要なの??足場の役割と必要性について!
【2023年11月9日更新】
一般的に屋根工事のには、必ずといっていいほど『足場』を設置致します。
一般的に屋根工事のには、必ずといっていいほど『足場』を設置致します。
屋根工事のお見積書をご覧になられたお客様より、【この足場は必ず必要なのでしょうか??】とご質問がよくあります。
足場代が意外と高く、【必要がなければ省きたい!】と思われるお客様が多いようですね。
この足場・・・屋根工事をする上では必要不可欠なものとされています。
しかし、なぜ、ここまで必要とされているのでしょうか??
それでは、屋根工事において足場の『役割』と『必要性』について皆さんとご一緒に見て行きましょう。
?屋根工事に必要な足場とは・・・何??
建築工事においては・・・
高所で作業する足掛かりを確保する為に、仮に組立てた構造物の事を言います。
足場がある事で、職人の移動や安定した作業が可能となります!
足場がある事で、職人の移動や安定した作業が可能となります!
足場の種類は??
足場の種類は様々ありますが、屋根工事の際によく使用される『組立足場』をご紹介したいと思います。
★単管足場とは??
単管と呼ばれる鉄パイプのみで組立られる足場で、単管パイプを建てた柱と両側に合わせる事で、作業者が立つスペースを作ります。
よく使用されるケースでは、建物同士の隙間が狭くスペースがない場合が多いようです。
よく使用されるケースでは、建物同士の隙間が狭くスペースがない場合が多いようです。
★楔緊結式足場(ビケ足場)とは??
足場の緊結部分に楔を用いて組立てられる足場で、軽量で簡単な構造であるので解体がしやすく、低コスト組立が可能なのが特徴です。
作業者が立つスペースの踏み板の幅が広く、安定感もあり非常に作業がしやすい。
スペースが広い分、外壁と塀が近い場合は隣家の敷地をお借りして足場を設置する場合もあり、組立出来ない事があります。
※屋根にも足場を設置する場合があります!!
こちらをご覧下さい⇩⇩⇩⇩⇩
★屋根足場
屋根の勾配(傾き・傾斜)が急なお宅は、屋根にも足場を設置します。
屋根の勾配が5寸以上,風の強い地域などの場合は、屋根に足場を設置する事が多いようです。
足場の設置により、作業者の『安全』や『品質を確保』した施工が可能となります。
それでは・・・足場の必要性とは??
適切な施工をする為には、足場が必要です。
高さや場所によっては、足場が必要ではない場合がございますが・・・
職人が必要と判断した場合は足場の設置をオススメします
それでは『足場の必要性』について、皆さんとご一緒に見て行きましょう。
①『安全管理』
第一に、高所で作業を行う職人の安全を守る為です!
2m以上の高所で作業をする場合は、労働安全衛生法で足場の組立等の安全対策が義務付けられているのです。
②『施工の品質・作業効率の向上』
施工の品質にも関わり、適切な足場を設置しないと施工ムラが発生したり、仕上がりの品質が下がってしまう可能性があります。
足場の設置をする事で、職人の安全確保や作業効率の向上で完璧且つ丁寧な作業ができ工事期間短縮にも繋がります。
③『施主様のため』
足場は、作業効率の向上や安全確保だけなく、施主様の為にもなるのです!
屋根・塗装工事などで塗料が隣家に飛び散った場合、この事がもとで【近隣トラブル】へ発展する可能性があります。
また、施主様の大切な愛車へ塗料が飛散する危険性も・・
足場設置の過程で『飛散防止シート』を取付け、近隣への塗料の飛散を防ぎ、このような塗装時による被害を最小限に防ぐ事が出来るのです。
③『法律で定められている』
『労働安全衛生法』で義務付けられている為、従わないといけません!
★高さが2m以上の箇所で作業を行う、墜落の危険が伴う場合は作業床を設けること
★作業床設置が困難な場合は、労働者に安全帯を使用させ防網を張ること
★強風や大雨などの悪天候の時は、仕事に従事させないこと
足場を設置した弊社での施工事例をご紹介致します!
お客様より屋根(瓦)点検のご連絡を頂き現地に向かいました!
お見積書にて工事のご提案後、工事のご依頼を受け、棟瓦の葺き替え補修の様子をご紹介させて頂きます。
建物は斜面地にあり、仮設足場を設置して棟瓦の葺き替え補修を行いました!
建物は斜面地にあり、仮設足場を設置して棟瓦の葺き替え補修を行いました!
箕面市で屋根(瓦)の点検依頼を受け、不具合箇所を改修する事になりました。
こちらは、玄関側正面の足場を組んでいます。
写真で見た限り平屋の建物で、職人さんと比べても足場2段で軒先まで届き、仮設足場組も安易と思われがちです。
奥北東側面の足場の状況
崖のような傾斜になっています。
ウッドテラスや全面ガラスのリビング側で足場組は勿論、屋根工事の際にも落下や飛散に注意が必要ですね。
奥面西北側の足場の状況
軒先迄が足場4段と落下防止手摺で更に1段、約9mで傾斜地面からは3階建ての高さに!
足元が傾斜なので、足場の固定も念入りに、転倒防止で根がらみを要所に設置しました。
※根がらみとは・・・縦地と縦地の根元を固める水平材
現在、瓦は3種類の平瓦(地瓦)が混在し、当然、棟瓦も材料寸法違いが有りました。
瓦工事や職人さんの減少と比例する様に、瓦の製造メーカーも廃業したり・・・
新築当初の瓦から補修毎に、瓦のサイズが若干ではありますが、変化しています。
全体的に、瓦自体の大きさが幾分か、現在は大きくなっています。
割り付けの状況で大き目の瓦をカット切断して流用しています!
のし瓦撤去作業の全景
のし瓦を一時撤去し、屋根上や仮設足場上に仮置きしながら欠損瓦や劣化の著しい瓦を点検選別して、取り外して行きます。
下地の葺土も撤去し野地板部分の点検も併せて行います。
屋根下り棟部分の撤去状況
のし瓦を捲り葺土を撤去し、野地板とルーフィングを現し平瓦の納まり状況を確認しました。
はと小屋上棟部分の撤去状況
平瓦(地瓦)が歪みなく葺けていますが、部分的に欠けが生じた平瓦は差替えて、次工程の棟下地作業に取り掛かります。
棟瓦の下地取付作業風景
平瓦からの高さを均等にして、下地あたりを設けます。
職人さんの熟練度が窺える作業です。
棟瓦の下地が完了
棟上から軒先まで棟瓦の通りが一本の線になり、平瓦との取合いが均一になる為にも重要な工程です。
この後、下地の乾燥・密着を待って棟瓦を葺いていきます。
この後、下地の乾燥・密着を待って棟瓦を葺いていきます。
今回は『足場』についてご説明をさせて頂きました。
決してお安くはない足場ですが、工事の施工品質を決めるとても重要な要素となります!
★足場設置をする事で施工の質や作業効率の向上に繋がる
★作業者や施主様の安全管理
★作業者や施主様の安全管理
★近隣トラブルを防ぐ
★足場設置は法律で定められている
『安全』や『施工品質』が高い工事を行う為にも、足場を設置し作業を行ってもらい、何より皆さまが『笑顔』で『快適に暮らせる』事をイチバンに私たち職人は望んでいます!