天井裏から物音?天井に住み着く害獣による住まいへの被害と対策
『天井裏から物音がする!』『何かが走っている音がする!』などビックリした経験はありませんか?
諺で『幽霊の正体見たり枯れ尾花』とあるように、きちんと正体を調べてみる事が大切なのです。
天井から物音がする場合は、動物の線が強そうです!
家の中で特に【屋根裏】に動物が棲み付きやすく、被害が小さな段階で気付けばいいのですが、物音が聞こえてきたときには既に被害が拡大している事も。
皆さんは、【害獣・がいじゅう】という言葉をご存知でしょうか?
【害獣】とは人間の生活に害をもたらす哺乳類の事を言います。
※ペットや家畜など飼育している動物以外の大半の動物一般を呼ぶ事もあります。
豊かな自然に囲まれた地域にお住まいの方々にとっては、以前から縁が深い言葉かもしれません。
最近では、都心部においても【害獣】の言葉を度々聞かれるようになり、【害獣】の存在感が大きくなってきている証拠と言えるでしょう。
【害獣】が食料を求めて生活圏内に出没しやすくなり、皆さんが知らない間に屋根裏に棲み付いているケースも少なくはありません!
今回は【害獣】の中でも特に、皆さんの身近に潜んでいる【屋根裏害獣の危険】についてご紹介させて頂きます。
まずは、【屋根裏害獣・動物の種類】にはどの様な動物がいるのでしょうか?
屋根裏に潜んでいる動物の種類は?
【アライグマ】
・特徴
目の周りに黒い斑紋があり、
長くフサフサした尾っぽに
5~10本の縞模様がある。
・体長:50~60㎝
・体重:4~10㎏
【ハクビシン】
・特徴
額から鼻にかけて顔の芯に白
いラインがある。
・体長:50~70㎝
・体重:2~5㎏
【イタチ】
・特徴
白い口元,黒い目の周り,短
い脚,細長い胴体に長い尾,
5本指を持っている。
・体長:(オス)30~40㎝
(メス)20~30㎝
・体重:(オス)0.5~0.8㎏
(メス)0.4~05㎏
【ネズミ】
・特徴
多くの種類の中でも、家ネズ
ミとして有名なのがクマネズ
ミで、耳が比較的大きい。
・体長:15~20㎝
・体重:140~200g
【コウモリ】
・特徴
哺乳類で翼を持ち、最大の特
徴が鳥と同様に飛行ができ
る。
日本ではアブラコウモリが多
く生息。
・体長:4~6㎝
・体重:10g程度
では、動物たちの【侵入経路】となるのは、いったいどこなのでしょうか??
主な侵入口⇩
・屋根の下にある通気口
主な侵入口⇩
・屋根の下にある通気口
・換気扇
・屋根の取り合い部分の隙間
・排水管の出口部分
・建物と基礎の隙間
・屋根の取り合い部分の隙間
・排水管の出口部分
・建物と基礎の隙間
ほんの数センチの隙間さえあれば簡単に侵入できます。
人間と違い、頭さえ通ることが出来ればスルスルと侵入できるのが驚きですよね。
屋根裏害獣が棲み付いたサインはこれだ
要注意サイン | 詳細 |
不自然な音がする | 誰もいないはずの屋根裏から、【バタバタ】や【ドタドタ】などの動物が走り回っていたり、歩く音が聞こえれば【屋根裏害獣】が棲み付いている可能性が高いでしょう! |
悪臭 | 排泄物特有のきつめの臭いが漂い始めたら、屋根裏に動物が居る可能性が高く、早いうちに対策を立てて下さい! |
天井が変色している | 屋根裏に棲む動物がいれば排泄を行います。 尿や糞といったモノが、天井に染み出しシミを作ってしまいます。 鼻につくような臭いがシミからすれば、屋根裏に動物が棲み付いているでしょう! |
家庭菜園の野菜や植物などに齧られた痕がある | 野菜や植物などに小動物が齧った痕があれば近くに犯人が・・ 目に見える所に巣が無ければ、その犯人は屋根裏にいるかもしれませんよ! |
【屋根裏に棲む動物の種類】や【侵入経路】についてご紹介させて頂きましたが、動物を放置していると実際にはどの様な被害を、皆さんや住まいにもたらすのでしょうか?
【害獣】による住まいへの被害
【被害】 | 【被害状況】 |
悪臭 | 害獣は、トイレの場所を決めなければ、決まった場所に排泄する事をしません。 尿意や便意をもよおした時は、もよおした場所で排泄するのがほとんどです。 屋根裏に棲んでいれば、屋根裏に害獣による排泄物が溜まっていき、悪臭を発してしまうのです。 |
病原菌や害虫の発生源 | 害獣のほとんどは、病原体を保有しており糞や尿にも付着しています。 特に糞は、放置して乾くと粉塵となり体内に入れば病気にかかってしまう事があります。 害獣がノミやダニを体に付着させたまま住まいに入り込むと、そこからノミやダニが大量発生してしまう事もあります。 |
屋根材が腐り汚れる | 排泄物による屋根材の腐食や汚れです。 特に【尿】は酷い悪臭と共に屋根に染み付き、【天井シミ】【尿シミ】などの被害に発展してしまいます。 尿を染みたまま放置しておけば腐食し、屋根が抜け落ちるなどの結果を招いてしまう可能性も十分に考えられます。 |
断熱材やケーブルなどがボロボロ | 害獣が棲み付けば、家に設置している断熱材や柱、ケーブルに至るあらゆる物が齧られボロボロになってしまいます。 |
屋根裏に動物を寄せ付けない予防法はあるの??
建物の老朽化によって、どうしても隙間が生じやすくなります。屋根裏に棲まわせない様にする為には、徹底的に【隙間補修】をして屋根裏への侵入経路を経つ事が重要です!
弊社でも、ネコの侵入にお困りのお客様よりお問合せがあり、『侵入対策』を行った施工事例をご覧下さいませ。
『ネコ侵入箇所① 大屋根・下屋の隙間』
『大屋根』と『下屋の間』にネコが侵入するので対策をしてもらいたい!!
と、お問合せを頂き現地調査に向かいました。
写真では分かりづらいですが、赤く囲んだ所にネコを発見。
『大屋根・下屋の隙間・施工完了』
大屋根と下屋の隙間には動物(ネコ)の侵入防止の為、『網』を設置しました?
このまま隙間を塞いでしまうと?
もしも、ネコが屋根の中に侵入していたら外に出られなくなってしまいます!
1週間は『網』を少し開けておく事にしました。
『ネコ侵入箇所②・屋根の取り合い部分』
こういった『屋根の取り合い部分の隙間』から、ネコが侵入してきます。
隙間に新しく『板金』を取付ける事にしました。
『屋根の取り合い部分・施工完了』
『屋根取り合い部分・樋下の隙間』からも動物(ネコ)が侵入してしまう可能性がありますので対策が必要です。
板金材を適切な大きさに切断調整して、ビスで固定し張り付けていきます。
これで動物(ネコ)も侵入しづらくなると思われます。
『ネコ侵入箇所③ 樋の隙間』
こちらの隙間からも侵入されている可能性があるかもしれません。
『板金』を張り付けて隙間を最小限に!
『樋の隙間・施工完了』
『板金』を張り付けてかなり狭くなりました。
これで、ネコが侵入する事がなくなるかと思われます。
皆さんの安心・安全な暮らしを守る為には、屋根裏に棲む動物を駆除しなければいけません!
しかし、屋根裏害獣の中には『鳥獣保護管理法』の法律に守られている動物もいるので、簡単に駆除が出来ないのです。
こちらの法律は、対象の動物をむやみに傷つけたり、殺したりしてはいけないという法律です。
違反すれば罰則が課せられてしまいます。
屋根裏害獣のほとんどは野生動物の為、野生の動物は警戒心が強く、むやみに近づくと威嚇または、襲いかかかってくる事がありケガをしてしまいます。
駆除の際は、害獣駆除のプロにお任せするか、自治体に相談してみてはいかがでしょうか?
動物たちから自然を奪い住みにくい環境を作っているのが人間です!
山々に食料が少なくなり、私達の生活圏内に食料を求めてやって来るのです!
私たちも『環境問題』や『無駄な食材の廃棄』など、数々の問題を考えて行かなければいけないですね。