台風や突風による被害と対策方法について考えてみました。
台風により屋根の棟押え金物が飛んでしまいました。
この部分は、台風被害で最も顕著に出る部分です。
落下した棟押え板です。
間下に落下したようで、近隣の家屋や住民の方々に迷惑が掛からずが、不幸中の幸いでした。
屋根の上に上り点検補修するのは、かなり危険が伴います。
しかしながら、台風や突風で被害が出るまでほとんど気付かないのが現状です。
この事例のように釘やビスで打ちつけている部材に関しては、経年劣化で抜けてしまったり腐食により止め金物の効果が無くなっている場合が多くなります。
周期的な点検が必要な部分ですし、専門家に点検調査を依頼されるのが肝要です。
今回も棟押えを取付修理させて頂いたときに併せて、屋根材のコロニアルを割れやズレが無いか点検調査しました。
屋根材には不具合点は見受けられませんでした事を、お客様にご報告して安心して頂きました。
建物の外壁改修時に台風が接近し、仮設足場の台風・突風養生を行いました。
建物が45年経過し、仮設足場の控えも堅固でないので早めに対応しました。
こちらも同様に外部足場の台風養生でシートを束ねたところです。1・2階は隣接建物が有り、風の通り道で無い為に上部のシート部分で台風養生しました。
台風・突風により外部の仮設足場が倒壊したという事例は、一年を通じて2・3度はニュースやテレビで耳にします。
建物をリフォームして蘇らせる為の工事が、足場の倒壊が発生すれば、建物自体の損傷と共に周囲・近隣の方々にもご迷惑を掛けてしまい本末転倒です。
台風シーズンには良く見かけられる光景ですが、建築に携わる者としては安全が第一です。
仮設足場は文字通り仮設で、躯体そのものでは有りません。
シートを張る事によって、チリやホコリそして落下物の飛散を防ぐ目的が根幹ですが、風に対してはシートがあおられ飛んでしまったり仮設足場ごと倒れてしまう場合が有ります。
上記の2現場写真のように、風に備えシートを束ねてあおられないよう対処します。
一般のご家庭や建物でも、風に飛ばされそうな物やあおられそうな物には、撤収するとか、打ち付けや縛る等の対応も必要だと思います。
突風によりルーフバルコニーの、ポリカーボネイト平板がなぜか片方だけ飛んでしまいました。
差込の形状で押え縁もありながら、押え縁の止ビスが腐食して無くなっていました。
ビスを取替え新たに平板を設置しました。
最近、ベランダの屋根が、ガタガタと音が鳴り出したとお客様からご依頼が有り、現地調査しました。
フックが経年劣化で腐食し外れていました。
他の部分にも同様の状態が見受けられたので、ベランダ全面のポリカーボネート波板を、張替えさせて頂きました。
ベランダ・バルコニーの屋根には、このような事例がよく見掛けられます。波板のフックも現在はプラスチックに押えゴムで出来ており、耐久性は飛躍的に延びています。
ですが、雨水・風を直に受ける所ですので、経年劣化は避けられません。
下から目視して、ジョイント部やコーナーに汚れが目立ったり、隙間や浮いた状態が見られましたら、早めに点検等を専門家に依頼して下さい。
ビスやフックの交換のみで対応できる場合もあります。
大事な家屋・建物ですので、信頼のおける業者・専門家に依頼される事をお勧めします。
この工事に関するお問い合わせ:0120-04-9346
8時~20時まで受付中!
0120-04-9346