原因究明に苦労する事例

弊社では雨漏り調査・点検を依頼されお伺いしますが、漏水原因ヵ所が特定できない場合も有りどの部位の補修が最適か？と考慮する調査現場が幾度となく有りました。

漏水調査で経路探索に重要な方法が散水調査です。
散水調査の事例をあげ、手順等を述べたいと思います。

まず、1件目は2階建て住居で、庇部分からの漏水と思われ室内の窓サッシ上枠から水滴が落ちるとの事でした。

次に外壁からの漏水で通路の天井裏雨漏れで調査した例です。

古い家屋と言うのが土壁下地でもお判りと思いますが、どの部位(窓廻り・水切り・外壁)と断定し難い建物でした。

この時も散水調査で対応策をご提案しました。

調査の結果やはり外壁全面の経年劣化による耐久力不足で、お客様に提案して外壁面塗装で防水・撥水効果を生み出しました。

この後、現在まで2年間漏水は発生していません。

3例目はベランダより階下への水漏れの事例です。

和室天井に雨漏れ跡が染み出ていましたので、点検口や押入改め口を探しましたが設置されておらず、お客様の了承を得て一部天井板に開口を作りベランダ下を点検しました。

散水調査の手順

庇・外壁・ベランダと3例の散水調査を取り上げ報告致しましたが、散水の手順として
①　事前に原因ヵ所の特定又は予想
②　天井裏や窓等漏れヵ所を現認出来る事の確認
③　散水は必ず壁では下部から時間を掛けて散水し上部へ、床面は水下から水上へと移る
④　散水要員と水漏れ確認要員の最低2名で調査
以上が手順と遵守事項です。

但し、屋根上や高所の作業で危険が伴いますので専門家へのご依頼が安心・安全に繋がりますが、散水調査で漏水ヵ所や原因の確定は100％判明出来るものでは有りません。

調査点検については細かな事でも、街の屋根やさん堺店までご連絡下さい。