子育てが一段落して子供達が独立して家をでると、且つては狭く感じた住まいも大きく感じる様になって、使用しない部屋が多くなり、部屋の掃除やメンテナンスなどが負担に感じている事はありませんか？
このような場合に、家事やメンテナンスなどの負担を軽減し、夫婦２人で丁度いい広さにする事が可能なリフォーム方法があります。
今回は、家を小さくして快適な住まいを手に入れる『減築リフォーム』についてご紹介させて頂きます。

１．『減築リフォーム』てなに？

厚生労働省が行っている『国民生活基礎調査（令和3年）』によると、６５歳以上の世帯構成で”夫婦２人のみの世帯”や”単独世帯”の割合が年々増加の傾向にあります。
令和元年では、夫婦２人の世帯が40.4％、単独世帯が19.6％となり、２つを合わせると６割の高齢者が２人または１人で生活している様になっています。

反対に子夫婦と同居する世帯は、昭和６１年では46.7％を占めていましたが、令和元年では10％にまで減少し、子夫婦が家を出て親子世代が別々に暮らす事が一般化している事が分かりますね。
この事から、こどもが結婚をすると夫婦２人または、一人で住む世帯が増えて、以前は子供部屋に使用していた部屋が余っている住まいに住む世帯が増加傾向にあると考えられます。
※画像は厚生労働省・グラフで見る世帯の状況を参照

年齢別にリフォーム動機を調査すると、７０歳以上では修繕やメンテナンスの割合が高く、また６０歳を除く世代でも修繕・メンテナンスが高い傾向にあります。
６０代を見ると、築３０年前後が経過し老朽化した設備の更新が多くなっています。高齢になっても、住まいの修繕やメンテナンスが必要な事が分かります。

子供が独立して居なくなった大きすぎる住まいを、床面積を減らしコンパクトな住まいにする事で、修繕・メンテナンスや日常の家事の軽減を行う事ができるものが『減築リフォーム』となります。
※画像は住友林業のリフォームを参照

住まいをコンパクトにする事で多くの魅力があり、減築リフォームのメリットや、行う上での注意点をご紹介させて頂きます。

２．減築リフォームのメリットは？

2-1 住まいの家事やメンテナンスの負担軽減ができる

2-2 家の荷重を軽減すると耐震性能向上期待ができる

2-2-1 街の屋根やさん堺店でも耐震改修工事を行いました！

2-3 風や光を得る事ができる明るい住まい

2-4 コンパクトにした住まいに庭を造る

３．減築リフォームを行う上での注意点とは？

耐震性のバランスに注意しましょう！

建物全体の荷重軽減やバランスが良い間取りにする事で、耐震性の向上に繋がる減築リフォームですが、減築方法によっては耐震性が低下してしまう事がある為、注意が必要です！
壁や床などの面の要素が、地震の揺れなどに抵抗する事になります。
２階の床を撤去し吹抜けなどを作る場合は、床の抵抗が難しくなり、他にも建物の一部や増築部分を撤去しその部分に窓の設置するにしても、建物全体の壁の量が減少する事で、地震への抵抗力が小さくなって、耐震性が低下する事が考えられます。
その場合は、撤去した壁に筋交いを入れたり、他の箇所に壁を増設し全体のバランスを保つ事で、耐震性能を確保する事が可能です。

減築リフォームを行った部分の防水施工に注意しましょう！

減築リフォームを行う場合は、以前は屋内であった部分に屋根や外壁を取付ける事になります。
既存の屋根や外壁との取り合い部分が生じてしまう為、こちらの部分の防水性を十分に確保し施工を行わなければ”雨漏りの原因”に繋がってしまいます。

いずれの場合にも、専門家に慎重に検討してもらう事が大切で、設計の経験豊富な専門家や施工業者へ依頼する事をオススメします。

４．減築リフォームの方法とは？

4-1 平屋にしてコンパクトな住まい

4-2 光を取り入れた明るい吹き抜けを作る

4-3 減築リフォームを行った古材料を再利用

５．まとめ

子供がいる間は手狭と感じていた住まいも、夫婦２人になってみると広く感じてしまう事があるのではないでしょうか。
使っていない部屋の掃除やメンテナンスがストレスになってしまう場合もあります。

２階建ての建物を平屋に小さくする事は、一見、もったいないように思われがちですが、ご自身が高齢になると逆に大きな家は負担が大きくなってしまう事も・・・

親と子が別々の世帯で生活する事が一般的になってきた昨今、減築リフォームは現代の住まいのあり方に担ったリフォム方法の一つでもあり、日々の家事やメンテナンスの負担軽減にもなります。
コンパクトになる事で住みやすく、風や光を取り入れ、耐震性に優れた住まいへと、快適な暮らしを手に入れる事ができる方法の一つと言えるのではないでしょうか。