昨今の異常気象と屋根等に起こりうる被害について考えましょう。
昨今の異常気象を思い起しますと、今年平成30年初めに各地での豪雪・大雪から春先に有った長雨を初めとして、大阪北部地震や西日本豪雨早い梅雨明けの後の猛暑そして東から西へ観測史上初の台風進路等突然変異と思われる天災が数多く有りました。又梅雨明け以降の連続して発生した台風 これらの気象状況下で発生した屋根関連被害等を調査・点検記録から列記してみました。
春先の突風で屋根上のTVアンテナが倒れて屋根瓦を突き破り雨漏れが発生したお宅です。(左写真)
東から西へと進んだ観測史上初の台風が通過した後、壁持ち出しアンテナが支持柱から折れて倒れました。(右写真)
突風や台風は瓦や金物等の飛散だけでなく、このようにアンテナを倒してしまう事が有ります。
近年では、ケーブルTV等共調の受信設備が多くなり、個別の自立アンテナが少なくなる傾向ですが、風を受けやすい旧来のアンテナは支持金物や転倒防止ワイヤー等の腐食や緩み撓みの日常の点検も大事ですね。
春先の突風での棟押え金物の飛散を補修している状況です。(左写真)
同時期に飛散落下した下り棟押え金物の飛散後です。(中央写真)
7月の逆走台風で棟押え金物飛散被害を受けた屋根です。(右写真)
3事例とも、金物の錆や腐食が顕著で止めの釘が腐食でゆるみ、下地木材との接合不良で金物が突風により止め釘が抜けてしまい飛散してしまいました。
地震での被害状況です。
左写真は棟ののし瓦がズレて、冠瓦も波打を起し外れかけています。
中央写真は、地震で緩んだ鬼瓦が突風で落下した状況です。
右写真も劣化した面戸漆喰が地震の揺れで漆喰とのし瓦がハガレ落ちています。
上記の各事例は天災による所が大きいのと、屋根上での被害ですので点検するにも危険が伴います。
事例をご覧になると、経年劣化が多分に影響している事がお分かりになると思います。
遠景目視で何か異変(色・形状・傾き等)が見掛けられましたら、専門業者に点検調査を依頼される事をお勧めします。
自然の力にはまだまだ太刀打ちできない部分は多々ありますが、大切な住宅・家族・生活の場を安全に保つため日頃から不安要素を、少しでも取り除く為にも建物の外観に注意を払って下さい。
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