あなたの大切な住まいを守る為に重要なベランダの防水工事とは?
皆さんのお家には『ベランダ』は、ありますか?
『ベランダ』がある場合は、『防水工事』を行う必要があるかもしれません‼
『ベランダに防水機能って必要??』と思われるかもしれませんが、実は、皆さんのお家や暮らしにとって、大切な役割を持っているのです。
お家の『ベランダ』には、建築した当初より必ず『防水機能』が備えられており、ベランダに防水機能がなければ『雨漏り』を引き起こしてしまう可能性があります。
『ベランダ防水』とは、ベランダの床材に水分が染み込まないように、防水効果がある塗料を塗り、防水シートを敷いていくといった工事になります?
ベランダは、屋根のような大きな勾配がない為、防水塗装をしなければ水が大変、溜まりやすくベランダの床材に水が染み込み、雨漏りが発生してしまうのです。
『防水塗装』は、一度行えば永久的に行う必要がないというものではありません!!
防水塗装で塗った塗料の膜(塗膜)が薄くなり、表面にひび割れなどが発生したりすると、防水機能がなくなり雨漏へと繋がってしまいます!!
皆さんの大切な住まいを健康な状態に保つには、適切な時期にベランダ防水を行う必要があるのです。
?まずは、『ベランダ防水工事の種類』には、どのような工事があるのかを見て行きましょう?
?ベランダ防水工事にはどのような種類がありますか??
防水工事の種類 | 詳細 |
『FRP防水』 | ★早く工事を終わらせたい!とご希望であれば、『FRP防水』をオススメします! ガラス繊維を配合した、特殊な強化プラスチックのシートを貼付けてコーティングする事で、 『防水効果』を高める方法です。 『メリット』 ・強度な防水層が形成できる ・軽いので、ベランダに負担をかけにくい ・硬化速度が早い 『デメリット』 ・紫外線に弱い ・塗装の時に特有の臭いがする |
『ウレタン防水』 | ★どんな形状でも幅広く使用する事ができます。 ウレタン樹脂が混ざった材料を塗っていく工法で、塗料を塗り重ね層を作っていき水分の侵入を防ぎます。 ウレタン防水には『通気暖衡工法』『密着工法』の2種類があります。 『通気暖衡工法』 ウレタン樹脂を一定の厚みに保ったまま均一に流し込みます。 継ぎ目のない塗膜を作る事によって、防水層を作る工法です。 『密着工法』 液体ウレタン塗膜防水材を塗布し、防水層を作って水を防ぐ工法です。 下地の形状によく馴染み、密着性に優れています。 『メリット』 ・工事価格が安い ・場所を選ばすに、どこにでも対応できる適応性 ・継ぎ目がなく綺麗な仕上がりになる 『デメリット』 ・防水職人の技術が重要で、塗る人の技術で大きく左右される。 ・トップコート塗替えの定期的なメンテナンスが必要 |
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ベランダ防水の寿命は、新築や前回の工事から約10年と言われています。
それでは一体、どのようなタイミングでベランダ防水をすべきなのでしょうか??
防水工事のタイミング・劣化症状を見て行きましょう。
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?ベランダの劣化サインに気を付けましょう!
【劣化サイン】 | 詳細 |
⚠ひび割れ | ベランダの表面に”ひび割れ”が起きている場合は、塗料で出来た【塗膜・とまく】と呼ばれる保護膜が劣化しています。 そのままにしておくと、ひび割れの部分より急激に劣化が進行してしまうので、見逃さず”メンテナンス”する事をオススメします! |
⚠剥がれ | ベランダの防水は塗料,防水材でコーティングをする事により水分の浸入を防ぎます! 塗装の表面が剥がれてしまうと、剥がれた部分は”防水効果”がなくなり、簡単に水分が入り込んでしまう事に! お家のベランダ防水に剥がれを見つけた時は、すぐに業者さんに防水工事のご相談をしましょう! |
⚠膨れ | ベランダ防水の表面に水膨れのような”膨れ”が起きている事があります。 主な原因は、業者による”施工不良”である可能性が高いですが、”ひび割れ”や”隙間”から水分が浸入してしまっている事も。。 膨れが起きている箇所は、”塗膜が薄くなって”防水効果”が下がっているだけではなく、放っておくと”破れてしまう事”があるので注意が必要です!! |
⚠水が溜まっている | ベランダに足を踏み入れた時に、”水たまり”が出来ていれば””防水工事””を考えてほしい症状になります! ベランダは見た目が平らに見えますが、実は少しだけ”傾斜が付けられています! ベランダへ落ちた水分は、防水効果によって滑る様に緩やかに排水溝へと流れて行きますが、防水効果がなくなると水分がその場にとどまり水たまりが発生しやすくなってしまいます。 |
⚠雨漏り | ベランダ劣化サインの中で最も深刻なのが””雨漏り””です! 防水機能が機能していると、ベランダの水分は排水溝へと流れて行きますが、防水機能が低下すると水分が排水溝に流れるだけではなく、そのまま下地に入り込み雨漏りが起ってしまいますので、すぐに防水工事が必要です!! |
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皆さんがお住いのベランダに劣化サインが現れた時は、放置せず業者さんに一度ご相談を!
次にベランダの防水工事は、どのような工程で行われるのでしょうか?
『FRP防水』と『ウレタン防水』の防水工事の工程をご一緒に見て行きましょう。
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『FRP防水の工程』
FRP防水の工程 | 作業 | 詳細 |
① | 下地処理 | 汚れなどを落し、以前に防水工事している場合は前回の防水塗装をすべて取除き、電動ブラシなどで徹底的に削り落す。 |
② | 下塗り | 下地と防水材の密着を高める為に、下塗り材のプライマーを塗っていく。 |
③ | FPRシートの貼付け | ガラス繊維が入ったFPRシートを全面に敷詰めプライマーと密着させます。 下地とFRPシートの間に空気が入ってしまうと、剥がれや膨れの原因となりますので、上からローラーを転がしシッカリと気泡を抜います。 |
④ | 防水樹脂の塗装 | FRPシートの上から防水樹脂を塗装し表面をならす。 |
⑤ | FRPシート貼付け・防水樹脂塗装(2回目) | FRPシートの貼付けと防水樹脂の塗装をもう1度ずつ繰り返す。 防水層に厚みを持たせ、頑丈な防水機能を作っていきます。 |
⑥ | トップコート塗布 | 防水層への水分侵入と紫外線防止のためにトップコートを塗布し完了。 |
『ウレタン防水の工程』
ウレタン防水(通気緩衡工法)の工程 | 作業 | 詳細 |
① | 下地処理 | 汚れを落とし、ひび割れや剥がれなどの補修をする。 この工程で手を抜いてしまうと、防水性や寿命が大幅に縮まってしまう。 |
② | 下塗り | 下地と防水塗料の密着を高め、下地への給水を抑える為にプライマーという下塗り材を塗っていきます。 |
③ | 通気緩衡シート貼付け | 通気緩衡シートをぴったりと張り付けていく。 シートがある事で空気の通り道ができ、下地と防水層の間に水が溜まるのを防ぐことが出来る。 |
④ | シート継ぎ目の補強 | シート同士の継ぎ目を打埋める為に、専用のテープで隙間を埋めていく。 |
⑤ | ウレタン塗料の塗装 | 防水面にローラーなどを使用しウレタン塗料を塗装する。 防水層に厚みを付ける為2~3回程度の重ね塗りをする。 |
⑥ | トップコート塗布 | 防水層を紫外線などから守るトップコート塗って完了。 |
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防水工事の工程といっても、すぐに出来るものではなく何工程も重ねようやく完成します!
一工程でも手抜きをすると、大切な住まいに大きなダメージを与えてしまいます。
それでは、当社で行った『FRP防水工事』の施工事例をご紹介させて頂きます!
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?『屋上・ベランダのFRP防水工事』
経年劣化で剥離部分が生じて、瓦屋根の雨水も合流しお客様にとっては、不安の種でした。
メリット・デメリットをお伝えしご相談の上『FRP防水』で対応する事になりました。
床面と壁の立ち上がりコーナーに、現在の防水が切れ掛けている状態です。
放置すると、雨水が切れ目から流込み漏水に繋がり、建物に悪影響を及ぼします。
コーナーの継ぎ目にシーリング材を塗布して、下地からの漏水をカットします!
床面の旧防水継ぎ目にも確認の上、シーリングを行います。
シーリング材をヘラ等で継ぎ目に擦り込んで注入します。
下地を清掃しホコリ等を除去した後、接着剤(シーラー)を塗ります。シーラー処理の壁面を塗布している状況です!
こちらの下地処理がこの後に行うガラス繊維貼や樹脂塗・仕上げ塗に重要な接着力が生まれるので、隅々まで塗れている事を確認して作業を進めていきます。
下地処理の乾燥を待ってガラス繊維の下地を貼りつけて行きます!
ガラス繊維が溶剤塗料に反応密着して、FRP防水に仕上がります!
床面も同じくガラス繊維を貼り付けて行きます!
濃い薄いが繊維貼りには禁物で一面が均等な厚さに貼り付けて行かなければなりません!
瓦屋根取合い下地にも同様に、繊維下地を施し貼り付けていきます!
後は、樹脂塗料でガラス繊維溶着と仕上げトップ塗装で完了します。
あと少しでお客様に・・・
『安心』をお届け出来ます。
?『屋上・ベランダのFRP防水工事完了』
『FRP防水』も大詰めの工程です!
まずは、立上り壁から前日に行ったガラス繊維下地溶着の作業で、樹脂塗料を下地に重ね塗りして行きます。
塗ムラなく均一に浸透するようにローラーで塗布して行きます。
床と壁取り付け部にはハケ等を用いて入念に塗っていきます。
次に床面も同様に塗り上げて行きます!
旧防水の目地部分や排水溝廻りの段差部分は、特に念入りに重ね塗りしていきます。
面積が広く一番に目に付くのが床面です。
塗ムラがない様に一層気を付けて塗って行きます。
壁立上りと排水口の仕上がり状態です!
お客様と相談してトップ塗を本来の落着きがあるグレー色にして塗り上げました。
施工前と光沢がちがって鮮やかにしあがりました。
床面の仕上がり状態です!
24時間は乾燥と定着の為に屋上・ベランダには上がらず自然養生します。
近年『FRP』は、ボートや小型船舶・浴槽等に使用され建築関係でも防水効果と、確実性で多く施工される様になりました!
普及と共に、施工技術や価格もより安心出来る時代となりました?
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人も年を重ねていくと、どこかしら体の不調が出てくる様に、大切な住まいも時間が経ってく
ると、SOSのサインを少しずつ皆さんに伝えていますが、中々、伝わらない事が多い事とい思
います。
タイミングを逃してしまうと、住まいに大きなダメージを与えてしまいます。
雨や強風の後に、一度、住まいの様子を見て頂ければ幸いでございます!
~街の屋根やさん・堺店~
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