街の屋根やさん堺店にて改修工事を行った、施工の基本的なルールを無視した施工不良例
現地調査で見かけた不良施工と対処
【2025.3.13更新】
お客様よりお住まいの調査のご依頼を受けて不具合箇所の点検にお伺いすると、稀に「えっ?」と疑問を感じる施工方法や修理方法を見かけます。
今回は、施工業者の仕事の質・プロとしての誠実さ・信頼性が問われる
▶屋根工事、外壁塗装、リフォームの現場で見た間違いだらけの施工例
お客様よりお住まいの調査のご依頼を受けて不具合箇所の点検にお伺いすると、稀に「えっ?」と疑問を感じる施工方法や修理方法を見かけます。
今回は、施工業者の仕事の質・プロとしての誠実さ・信頼性が問われる
事例をご紹介します。▶屋根工事、外壁塗装、リフォームの現場で見た間違いだらけの施工例
①増築した屋根から雨漏りが発生した例
屋根を点検すると、一見しただけで屋根の勾配(傾斜)が緩すぎる状態であることが明らかでした。
さらに、壁際の水切りが外壁に直接留めてあり、長年の風雨によって屋根材とシーリングも劣化していました。
それによって
雨水の吸上げと水が染み込むことで階下に雨漏りが発生していました。カラーベストの片流れ
葺きでも、3寸勾配は保ちたいところを1寸~1寸2分の緩勾配となっていました。そのため屋根に雨水が滞留して屋根材の塗膜が劣化により剝がれ、雨水を吸い上げて屋根材の裏側に回ったことが
雨漏りの原因でした。壁際水切りも板金を直接外壁にビス留めして上部を簡易にシーリング処理したため、シーリングが破断して雨水の伝い漏れが起きて
いました。一目で施工の基本的なルールを無視した仕上げだとわかります。
当店による改修工事
緩勾配の現在の屋根の上に木材を取り付け、下地を新たに作ります。
下地で勾配
壁際水切りにも捨て水切りを新しく取り付け、二重水切りとして壁際に流れる雨水を適切に排水処理できるようにしました。
裏込めシール・上シールを二重水切りの両方に打ち、しっかりと防水処理しました。
下地で勾配
調整し、緩勾配にも対応できるGL鋼板たてひら葺きのカバー工法を施工しました。壁際水切りにも捨て水切りを新しく取り付け、二重水切りとして壁際に流れる雨水を適切に排水処理できるようにしました。
裏込めシール・上シールを二重水切りの両方に打ち、しっかりと防水処理しました。
屋根は雨水を一番最初に、そして大量に受け止める部分です。
許容勾配を下回る屋根や簡易的な水切り処理は雨漏りの原因となり、建物の寿命を縮めることにつながります。
施工を依頼する際は信頼できる業者を選び、工事のメリットやデメリットについてもしっかりと説明してくれるかを確認しましょう。
今回の緩勾配屋根の改修では、最初の業者にそのまま修理を依頼せず、別の業者にも相談されたお客様の判断はとても賢明だったと感じました。
許容勾配を下回る屋根や簡易的な水切り処理は雨漏りの原因となり、建物の寿命を縮めることにつながります。
施工を依頼する際は信頼できる業者を選び、工事のメリットやデメリットについてもしっかりと説明してくれるかを確認しましょう。
今回の緩勾配屋根の改修では、最初の業者にそのまま修理を依頼せず、別の業者にも相談されたお客様の判断はとても賢明だったと感じました。
②ベランダ防水の劣化で階下に雨漏りしている例
現地で確認したところ、防水の耐用年数はすでに限界に達していましたが、床や壁に目立ったひび割れや損傷は見られませんでした。
最後にドレン(排水口)を確認すると、本来必要な板金仕上げや横引きドレンが設置されておらず、代わりにパテやシーリング材で補修されていました。
しかし、その部分が劣化してひび割れており、水が染み込む原因となっていました。
実際に1階和室の天井や壁にできていた水染みの位置もドレンの位置と一致しており、ドレン周辺が雨漏り原因と判明しました。
今回の工事ではドレンの改修と一緒にベランダの防水工事も行うことになりました。
当店による改修工事
ドレンとベランダ防水の改修工事を行いました。
従来のドレンには、FRP製の改修用横引きリードレンを設置し、排水口からの水漏れを解消しました。
その上で、ウレタン防水による床面の改修も実施しました。
ずさんな作業による排水処理の仕舞いでは後々トラブルを引き起こし、最終的には雨漏りの原因になってしまう場合があります。
適切な施工で、お客様には長く安心いただける状態に仕上げました。
従来のドレンには、FRP製の改修用横引きリードレンを設置し、排水口からの水漏れを解消しました。
その上で、ウレタン防水による床面の改修も実施しました。
ずさんな作業による排水処理の仕舞いでは後々トラブルを引き起こし、最終的には雨漏りの原因になってしまう場合があります。
適切な施工で、お客様には長く安心いただける状態に仕上げました。
③雨水が庇の内部へ入り込んだ例
一見すると窓の上に庇が取り付けられていますが、後付けでとりあえずのように設置されただけで、防水処理が十分に施されていませんでした。
結果として、外壁に簡易な庇をただ張り付けたような状態になっており、雨水が内部に回り込む原因となっていました。
雨水が入り込んだことで木製の枠が腐食し、落下寸前の状態になっていました。
しかし、庇は外壁に張りつけられていただけだったため、幸いにも室内への雨漏りは発生していませんでした。
しかし、庇は外壁に張りつけられていただけだったため、幸いにも室内への雨漏りは発生していませんでした。
当店による改修工事
その後、雨漏りのリスクがある箇所をコーキングでしっかり補修しました。
外壁に残った庇の跡を見ると、簡易的な施工だったことが写真からもはっきりと分かります。
施工依頼時の注意点
ご紹介した3つの事例は、施工業者が少し注意を払えば防げた可能性が高いものです。
屋根の勾配や水回りの処理といった基本的な施工は、建築において最低限の必要不可欠な要素です。
にもかかわらず、業者の知識不足や手抜き工事によって不適切な施工が行われてしまったと考えられます。
施工業者を選ぶ際には技術力だけでなく、担当者の対応や態度にも注目しましょう。
一般常識や節度を持ち、丁寧に対応してくれる業者であるかどうかも重要な判断材料となります。
また、以下のような業者には特に注意が必要です。
●見積もりや写真・カタログの説明がない
●工事を急がせる
●施工方法や見積内容の説明が不十分
このような業者は技術的な面でも不安がある可能性が高いため、慎重に検討することをおすすめします。
大切なお住まいを守るためにも、信頼できる業者を選びましょう!
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