屋根と外壁工事に必要な仮設足場の種類
建物の保守時には多かれ少なかれ仮設の足場(作業スペース
)
が必要となります。
足場の種類等について、設置状態や
特徴そして
メリットデメリットを
述べてみたいと思います。
工事用仮設足場として、下記の種類が存在します。
①
単管
足場
②
くさび式
足場
③
枠組足場
④
丸太
足場
⑤脚立足場
⑥スライダー
⑦高所作業車
⑧屋根足場他
以
上、大まかに8種類の仮設足場に分類され①から④
は外壁等
建物外周
工事に組立使用し、⑤から⑧はスポットヵ所や内部の作業スペース確保の仮設
足場と分類できます。
今回は建物外部に設置する前半の①から④について
各外周
足場の特性等を紹介します。
単管
パイプを組み合わせて、床面(作業スペース)を組み上げていくのが単管足場で、木製の丸太足場の次に歴史が有ります
。
踏板やブラケットを用い作業面確保をします。
パイプの緊結には写真のように、クランプという部材を用いて組み立てて行きます。
クランプには直交(90度交差)と斜め緊結時の自在クランプや筋交クランプ
・足元固定のジャッキベース
などが有ります。
単管足場のメリット | 狭いスペースや低層に柔軟性 |
| 付属品が少なく形状変化に適応し易い |
単管足場のデメリット | 強度や安全面で高所ビルには不向き |
| 高さと積載荷重の低さ |
くさび式足場の施工例で、中低層ビルと住宅改修の写真です。
くさび式足場は、一定間隔の緊結部が付いた鋼管を柱とし
、クサビ付の
手摺や踏板をハンマーを用いて
差込み組み上げていく
タイプの足場です。
近年、戸建て・集合
住宅や低層のビルや短期間工程の現場
でよく使用される足場です。
総称してビケ足場と呼ばれる事が多いです。
くさび式足場のメリット | ハンマー1本で組み立てられる |
| 資材がコンパクトで輸送が楽 |
くさび式足場のデメリット | 作業時のハンマー音がかなり響く |
| 架払い時の安定性が乏しい |
建枠と布板(アンチ)を主体としてジャッキベース・筋交・手摺を組み合わせ組み上げるのが枠組足場です。
アメリカより輸入されたので、「ビティ足場
」と称される足場で高所に対応し強度面・作業スペースの安定性も併せ持つ仮設
足場です。
枠組足場のメリット | 強度が有り安全性に優れている |
| 高所(45m)まで組み立て可能 |
枠組足場のデメリット | 足場設置面積余地に制約がある |
| 仕様資材が多く搬出入回数が多い |
古来から建物の足場に使用されていて、丸太を鉄線(番線)や古くは藁綱等で交差部を結束し組み上げていく足場です。
昭和中期までは木造以外にも使用されていましたが、現在では2階建て家屋等の解体工事に利用される場合
が多いです。
丸太足場のデメリット | 強度が弱く安全性が低い |
| 作業スペースが確保し難い |
建物外周
に付随する足場について特性とメリット・デメリットを挙げました。
スポットに設置する
足場については改めてコラムとして、アップしたいと思います
。
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