『雨漏り』から住まいを守るシステム『雨仕舞』をご存知ですか?

もうすぐ『梅雨』の季節がやって来ます

梅雨の長雨や、すぐその後に控えている台風シーズン・・・
長雨が続いたり、台風による大雨が降ってしまうと心配なのが【雨漏り】ですよね



そのような【雨漏り】を防ぐ為には『雨仕舞・あまじまい』が重要だと言われています

しかし・・・『雨仕舞・あまじまい』という言葉を初めて聞いた方々も多いと思います。
まずは、『雨仕舞・あまじまい』とは何でしょうか???
建築用語の一つで、『屋根』『外壁』『サッシ』などから建物内部に【雨水】が浸入しないようにする事、雨水の浸入を防ぐ為の施工方法を指しています☝
『雨仕舞』は雨水の侵入を防ぐだけではなく、雨水汚れや過度な雨水の接触によって住まいの劣化を軽減している働きもあります。
この事からも、『雨仕舞』をしなければ隙間から雨水が侵入し【雨漏り】が発生してしまう可能性が高くなるのです



逆に、『雨仕舞』がなかった場合は、どのような事が起こってしまうのでしょうか

【雨漏り】だけではなく、住まいの劣化やシロアリなどの二次災害を引き起こしてしまう危険性が倍増してしまいます

その為、定期的に劣化や破損箇所がないかをチェックする事が大切です

雨仕舞を万全にする事で、住まいそのものの寿命を伸ばす事が出来るのです



『雨仕舞』は『防水』とは違います!
『仕舞う』と言う意味には『なくす』の他に、『片付ける』や『始末する』と言う意味合いもあります

★雨仕舞→雨水処理(入る雨水を外に排出していく)
★防水→浸水防止(水を浸透させない)
雨に濡れる場所,雨が降り注ぐ場所に適した形→材質→配置する事で、表面や隙間を流れる雨水を適切に処理をしてくれるのが『雨仕舞』の仕事です!
それでは、『雨仕舞の種類』にはどの様なものがあるのでしょうか

皆さんとご一緒に見て行きましょう





『雨仕舞』の種類

『棟包み屋根役物』
屋根の『棟部分』に取付ける雨仕舞になります☝
水切り以外の機能では、住まいの小屋裏に熱がこもらない様に作用し、結露も防ぐ機能があります。
※棟・・屋根の頂上にある水平な部分

『軒先水切り』
『軒先』の部分や、軒先の先端にある『鼻隠し』の上に取付ける雨仕舞になります☝
※軒先・・屋根の先端,壁よりも張り出している
部分
※鼻隠し・・軒先の先端に設置する横板状の部材

『ケラバ水切り』
雨樋がついていない側を『ケラバ』と呼びます。
そこに取付ける雨仕舞になります☝
屋根材の厚み等に合わせて部材を選択します。

『雨押え水切り』
屋根と外壁の取次ぎ(つなぎ)部分に取付ける雨仕舞になります☝
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『雨仕舞』と一口に言っても取付場所などによって、様々な種類がありますね!
屋根の雨仕舞は、基本的にはコーキング・水切り金具・防水紙の3つの要素で構成されてい
ます。
一番下に防水紙が敷かれ、その上にある木部を防水シートとの間に挟むように水切り金具が設置さ
れている事が多いようです。
次に、『雨仕舞』のチェックする際にどこに注目をすればいいのでしょうか??
また、劣化に繋がる原因などについてご紹介させて頂きます☝
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よくある『雨仕舞』の劣化原因や、確認すべきチェックポイントは?
劣化原因 | 詳細 |
長期間利用による経年劣化 | 使い始めから10年以上の住まいで、雨漏りなどの問題がある場合は、『経年劣化』による『雨仕舞』の破損がある可能性が高く、気付いた時は専門の業者へ一度、相談をしてみましょう! |
自然災害による 破損 | 雨仕舞は、台風や突風,竜巻などの自然災害によって破損してしまうケースが多く見受けられます。 上記以外にも、雷や雪によって破損する場合が想定されます。 自然災害の被害にお心当たりがあれば、業者さんに点検依頼のお問合せをしてみてはいかがでしょうか! |
施工不良 | 雨仕舞を施工する際に、素材のミスや防水紙を逆に張ってしまうミスがあります! |
雨仕舞のチェックポイント・こんな所から雨漏りが・・・(゚д゚)!

『屋根と壁の取合い部分』
板金の出幅が中途半端に小さい為、隙間から雨水が浸入してしまう状況でした




『屋根の棟部分』
棟板を固定している釘が完全に抜けています( ゚Д゚)

『天窓』
ガラスのコーナー部分のガラス取付け固定用のゴムパッキンが、経年劣化により収縮変形して硬化し、ガラスの角に大きな隙間が出来ていました


『ベランダ床・手摺』
ベランダ床は頻繁に水と接触する事が多く、雨仕舞の劣化を防ぐ為にもベランダの排水溝を掃除し、水を溜めない事が大切です☝
手摺などは、定期的に錆止めや塗装を行わないと、すぐに錆びて雨漏れの原因になったりします。

『施工不良の一例』
カラーベスト屋根を後から増築された場所になります。
この様な場所は・・?

壁と屋根とが違う動きが生じやく、シッカリと対策して施工を行わないと、雨漏りが発生しやすい場所になってしまいます


『施工不良箇所の状況』
近くで確認すると
・・・


コケと雨染みがひどく、端部の仕舞いもとっても雑な感じがしますね





雨仕舞がシッカリしていないと、必然的に雨水が溜まりやすくなってしまいます



せっかく防水工事をしていても、防水層が劣化しやすくなってしまうかもしれないのです

日本は【梅雨】があり降雨量が多い国です。なので、完全に雨を防ぐ事が非常に困難です



雨仕舞で水の流れを上手く誘導してあげる事が重要となってきます

勿論☝、雨漏りを防ぐ為に防水も大切です。しかし、雨仕舞に不具合が起こってしまうと大雨後に
水たまりが出来てしまい、せっかくの防水工事が十分に発揮できないかもしれません

まだまだ・・皆さまには認知度は低いですが、住まいにはとても欠かせない存在であることが分
かって頂ければ幸いでございます

まだ、一度もチェックした事がないかも?
と思われる皆さん・・・

一度、業者さんへ連絡をしてみては、いかかでしょうか



~街の屋根やさん堺店~

