保険申請時及び見積と施工される業者選定の注意点について
地震・火災・台風と建物には思わぬ災難(自然災害)が降りかかってくる場合が有ります。
このコラムでは、被害に遭われた際の対応と保険申請及びその過程を含めた業者選定まで述べてみたいと思います。
地震大国や台風の通り道と我が国は古来から自然災害の多い国と
呼ばれています。
また、近年では異常気象としてゲリラ豪雨や高温・豪雪と異常気象による災害がもたらされています。
台風や突風による瓦等屋根材の飛散やポリカー屋根の強風・飛来物での破損、地震時の屋根瓦落下によるシート応急処置と罹災状態の大小は有りますが、自然災害によって修理が必要となる事には日ごろから関心を持っておくべきかと思います。
罹災したら被害状況を確認して、建物の保守と修繕を目的として補修工事を施す事となります。
まずは地上からの目視中心で、災害前と被害
変化のあるヵ所を確認します。
台風や地震等では、屋根材の落下や飛散が有り樋のズレや破損が生じますが地上からの確認にとどめ、屋根上などには絶対に上がらず専門業者に調査点検を依頼して下さい。
屋根上は普段でも高所のため危険性が高く、災害時にはなおさら下地まで被害が起きている
場合が有りますので転落や滑り落ちなどの危険性が増幅し怪我だけで無く生命の危険性も増し
ます。
専門業者に調査(特に高所)
して見積書を提出してもらい、加入されている保険確認・申請されるのが無難で最も
安全な方法です。
受難された方も普段のメンテの方でも工事内容や価格については、お客様の不安材料でも有りいくつかの見積比較を望まれ、私どもも他社さんと競合したりしますが、災難に付け込む悪徳業者は未だに存在します。
上の写真3枚は、他社が被災時に養生・補修を行って弊社が改めて現地調査依頼を受けた多くの業者被害に遭われたお客様の一部案件です。
いづれも一昨年の台風で被害に遭われ、工務店や瓦店などが修理補修に追われていたときに対応してもらったそうですが、1件目のお客様は廉価な薄手のブルーシートで応急覆いをしていたので、約半年でシートが破れてしまったそうです。
波板は撤去していましたが、その時に波板を復旧せず応急のみとの事で代金として8万円もお支払いされたそうです。
2例目は、棟瓦のズレ飛散のお客様で、シート養生のみでこちらも期限を切らずに一方的に補修工事は出来ないと養生のみの施工でお聞きすると費用も高額でした。
3例目は瓦差し込み等の簡易補修をされたとの事でしたが、平瓦が割れた状態で差し込まれて補修とは言い難い作業で、こののち弊社が新規瓦で差し替え(5ヵ所)と棟漆喰の塗り込みをしましたが、ほとんどやり替えた弊社工事代の3倍近くもお支払いされてました。
同じように台風時に他社でシートをかけて応急されても、覆ってテープやビス止めだけで砂袋や木材での押えや補助
ロープ等の控えもなく風に煽られ弊社調査時には
悲惨な状態で空き家だった事も災いしてすでに階下へ漏水していました。
右は
悪徳業者の典型でカラーベスト材が3ヵ所飛散物でのクラック(ひび割れ)だけで、先の業者は大屋根上へ調査に上がらずに下屋のクラック部のみで、保険申請も致しますとお客様に伝え足場やシール・リペア補修等の項目を用いて、総額百四十万の価格で補填申請したそうです。
更にお客様に対し、保険が認定されて補修工事はしなくて良いから、保険額の50%を申請手数料としてお支払い下さい。
この言葉には同じ建築に携わる者として、唖然とし憤りすら感じてしまいます。
結局、お客様に保険会社からこの見積と内容では保険が適用されませんと、即時却下の電話が有ったそうです。
その後お客様より、屋根に問題がないか?の問い合わせで現地調査し弊社にて適正と考えられる
保険見積をさせて頂き、写真と共に送付され無事に補填が可能に成りました。
私どもの、算出額は先の業者の5分の1で補修出来ました・・・
災害に遭う前に、今一度現在加入されている建物・火災・地震等の保険内容をご確認下さい。
保障が可能か?を周知する事も災害時の安心感にも繋がります。
点検調査や応急修理、対保険申請や見積書そして補修工事の施工・完了まで信頼出来て正当な対応ができる業者を選定される事が、災害補修をされるうえで最も重要なポイントと思います。
口コミやネットでの依頼でも大多数は真摯な業者ですが、訪問営業やこの際と狡猾な業者も少なく有りません。
ご自身の財産(建物・生活)を守るためにも、業者をよく見て少しでも不安点が有ればはっきり断る事も大事だと思います。
建物はこれから先も必要な安住の場、情やその場の雰囲気に飲み込まれずご自身の目と考えで最良の
判断・決断をお願いします。
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