今回調査を行ったのはこちらの住宅です。

建物詳細　木造２階建て住宅
築年数　　27年
屋根材　　スレート
相談内容
近隣で工事をしている業者に棟板金の浮きを指摘された。目視したけれど浮いている様には見えなかった。不安なので一度点検して欲しいです。

こちらは切妻（きりづま）という形の屋根が複数合わさっている「複合屋根」と呼ばれる屋根でした。
おしゃれなデザインの屋根ですが、形状が複雑になっています。
棟板金は屋根の中でも一番風雨の影響を受ける箇所です。複雑な形状になるとその分継ぎ目が多くなるため、不具合が発生しやすくなります。
▶あなたの屋根はどの形状？

錆びが発生している箇所がありました。
屋根馬（アンテナ）からのもらい錆びによるものだと思われます。屋根材のスレートにも錆びが移ってしまっていますね。

全体的に塗膜の剥がれが見られました。
塗膜は経年によって、日々少しずつ時間をかけて劣化していきます。

屋根全体が埃をかぶった様に白くなっています。
これは塗料がチョークの様な白い粉状になってしまう「チョーキング現象」と呼ばれるスレートの劣化現象です。
屋根塗装には風雨等から屋根を保護する役割がありますが、チョーキング現象が起きるという事は保護機能が低下しているというサインです。

スレートにひび割れている箇所がありました。
スレートは飛来物が当たったり、経年劣化によって割れる事があります。ひび割れがある場合は、早めに補修する事をおすすめします。
放置するとひび割れから雨水が侵入して雨漏りを引き起こす可能性があります。
▶スレート屋根（コロニアル、カラーベスト）のチェックポイントとメンテナンス方法

大きな割れ部分にはコーキングを打って応急処置を施しておきました！
あくまでも応急処置なので、平板は新しく張り替える方が安心です。

提案内容

・棟板金の補修
・屋根の塗装
・ベランダ平板の全面張替
・足場の設置

棟板金が浮いていると指摘された住宅の現地調査が完了しました。
近隣業者の指摘の通り棟板金に浮きがあり、ベランダ屋根にもひび割れが発生していました。調査の結果をお客様にご報告し、工事のご提案をしました。
今回の様に、突然見知らぬ業者に屋根の不具合を指摘されるととても心配になってしまいますね。
当店ではそういったセカンドオピニオンのご相談も受け付けており、無料点検も行っております。
ご心配事があればお気軽にご相談下さい！
▶街の屋根やさんの無料点検でお住まい全体の不安も解消！